新・よりぬきオゲ井さん
クズんなってGO!

2002年01月18日(金) 沖縄2日め 前編

今日も残念ながらあまりパッとしないお天気。

窓から那覇の街並を見下ろしつつ、
昨日買ったてんぷらの残りとサーターアンダギーで朝ごはん。
ああ、いま自分は間違いなく沖縄にいるのだなあ!(朝から油でギトギトの笑顔で)

さて、本日の予定は久高島。
久高島は本島南端沖5キロにある、その昔琉球の始祖アマミキヨが降臨したとされ、
今でも「神様の島」と呼ばれる神聖な島です。
(蛇足ですが、吉田秋生の漫画「YASHA」の舞台にもなっており、
漫画に出てきたイラブーの洞くつもイラブーの加工所も御嶽もホントにあるんだよ)
できることならばいずれは沖縄の地に骨を埋めたいと願う沖縄バカ一代としては、
やはり一度は沖縄のこの神様に御挨拶をしておくべきであろう、と思った次第であり。

今回、基本的にSリさんM蔵さんとは別行動なのですが(いや別に仲が悪いわけじゃないですよ)、
南部観光へ行くというお二人の車に港まで便乗させて頂くことに。
ていうか港まで送って頂く事に。
ちなみに、南部には「ひめゆりの塔」「平和祈念公園」「玉泉洞」など
沖縄観光定番の見どころが点在しております。

ホテルを出発、首里を抜け海が見えてくる頃には、どんよりとした雲の切れ間から
日射しが覗き始め、直射日光の当たる車内はちょっと暑いくらい。
これだよ、これ!やっぱ沖縄はこうでなくちゃネ!
などと、来沖初日光にはしゃぐリトルおろかな私。
冬の日射しとはいえ、やはりそこはさすが沖縄の太陽。
外の景色がたちまち洗われたみたいに明るくなります。
窓の外にはキラキラと光る海、そしてポッカリ浮かぶ久高島。
ああんステキ!

さて、神様の島へ渡る前に身を浄める意味も含めまず斎場御嶽へ。
ここは今でこそ観光スポットとして多くの観光客が訪れているわけですが、
かつては特別な祭事時以外無闇に立ち入ってよい場所ではなく、
しかも男子禁制の聖域だったといいます。

駐車場に車を駐め、案内版にしたがって御嶽方面へ。
まだ時間が早い事もあり、私達以外の観光客はほとんどいません。
それにしても、観光名所にしては険しい道のり。
ていうか、ほとんど崖です。
おまけにここ数日の天気のせいでかなり地面がぬかるんでおり、
非常に滑りやすい状態。なんかヤモリとか歩いてるし。
やはり神聖な場所にお邪魔するにはそれ相応の試練が必要なのだなあ、
それだけ神聖な場所なのだなあ、そうそう遊歩道とか作って入りやすくする
わけにも行かないのかもなあ、などと考えながら
ほとんど崖に近いぬかるんだ傾斜(坂道とかではなく)をようやく下り切ると
そこには祠らしきものがあり、「つうか、斎場御嶽てこんなんだったっけ」
という疑問が浮かびつつもとりあえず手を合わせ、今来た道なき道を戻り登る。
と、
先程入ってきた入り口に、なにやらさっきまではなかったモノが?ロープ?
何故にロープが?
近付いて良く見るとなんとそのロープには「立ち入り禁止」の札が?
え?
ということはええと、どういうこと?
今みてきたのは斎場御嶽とわちがうのデスカ?

ちくしょう紛らわしい場所に案内版立てんなやゴルァ!
つうか、最初からロープ張っとけや!
こちとら転倒者(Sさん)まで出しとるんじゃハゲ!

しかし、こういう旅行記などというものは普通に行程が綴られているよりも
こういうハプニングの方が読んでいて面白かったりするものなので、
まあいいか。

気を取り直し、パンフレットの案内地図をいま一度よく見て正規のルートへ。(最初からよく見れ)
ちゃんと遊歩道になってマシタ。
といっても、うっそうと繁る森の中の道は昼尚暗く心なしか空気も違うように感じます。
しばらく歩くと明るく開けた場所へ。
そこには巨大な岩盤が二つ、縦に寄り添うように並び、
その二つの岩の間をくぐり抜けると更に小さく岩に囲まれた拝み所があります。
窓のように丸くポッカリ開いた茂みの                                                                                                                                                                                                               向こうには、眼下に広がる海と、
そして「神様の島・久高島」が
ちょうど額縁におさまった絵のように見る事が出来るのです。おお。

このような聖域と呼ばれる場所で無闇に写真とかは撮るべきではない
とは思いつつ、
でもまあせっかくなので記念に数枚。神様ゴメンナサイ。
だがしかし、この事がまさか数時間後にあのような悲劇を呼ぶ事になろうとは!?

まあ、それはそうと。

斎場御嶽参拝(でいいのか?)をなんとか無事終え、
私は久高行きの船が出る港まで送って頂き、そのままお二人は南部観光へ。
船を待つ間、待ち合い室の外にあるテーブルでぼーーーーーーーーーっと海をみて過ごす。
人影はほとんどなく、ぽかぽかと降り注ぐ日の光、キラキラと光る水面、
聴こえてくる音といえば穏やかな波の音だけ・・・
はにゃーいいにゃーこういうの、いいにゃー。
ここはひとつ旅先からの手紙でもしたためたいところですが、
生憎レターセットの持ち合わせもないので携帯にて嫌がらせメール送信。

「お元気ですか?私は今南国リゾート沖縄に・・・」

まあこれはこれで便利だがせめてカメラ付きだったらなあ。
もっと嫌がらせができたノニー


つづく


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