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■ 忘れな草。36 にょ
あんなものキラの足元にも及ばない。
「…キラどうこうじゃないな。」
今まで面白いものなんてなかった。ただ引っ越してきたから挨拶に行っただけ。そう思っていただけなのに彼女に会って初めて人に興味を持った。好きだと思った。だから異常に彼女だけを求めてしまう。彼女がそれを返してくれたから余計に。
「人間いつかは死ぬと分かっていても怖いものだな。」
多分キラはずっとこんな感じだったのだ。いつも死と隣り合わせで生きてきた。いつ死ぬかなんて分からない。明日かもしれないし一ヶ月後かも知れない。少しの間悲しませてしまう。だけど一瞬。 次の瞬間には何もかも忘れている。二人で過したこともアスランのことすら。
「明日もキラのところに行くか。」
消えてしまうならせめて消える瞬間までキラを覚えていたい。キラの記憶は消えてもアスランの記憶は消えないから。その魂は消滅してしまっても。
「キラ…っ!!」
悲しい顔をしてはいけない。辛い顔をしてはいけない。ずっとキラがそうして耐えてきたように笑顔でいなくてはいけない。 アスランの手には渡された指輪。どこにでも売っていそうなおもちゃのもの。それをじっと見ていて、アスランは心のどこかで何かがひっかかった。
「あれ?これ前にどこかで…まぁいいか。」
アスランは目を閉じた。するとやはり力がなくなってきているのかそのまま静かに眠りについた。
「アスラーン、朝だよー。」 「ん…。」
がくがくと身体を揺さぶられる。
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お、お久しぶりです。前回3月って何…!!! いい加減に一気に書き上げます。ようやく最後の方までネタが固まってきたので。 やっぱり連載は苦手です。一気に書き上げる方が好きかもです。
2006年01月25日(水)
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