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2006年02月07日(火) またいつか逢い(開き)ましょう

 かなり疲れているらしい、深夜に昔の日記を取り出すほどに。そういえば昔はこんなのをつけていたのかって思った。1997年、1998年、2002年1冊の日記帳には途切れ途切れの景色が記されていた。そして、若かれし思想に胸を打たれた28歳の僕がここにいる。

 日記の最初の1ページはこうだった。

 〜誰にでも他の人に

 ゼッタイにわかってもらえないことがある。

 でもそれをわかってくれる人が一人でもいたら

 僕はその人を 愛し続けるだろう。〜 1997.07.11


 そしてそれから日々のことだったり、散文詩だったりをその日の気分で書いている僕がいたらしい。日付は飛び飛びででたらめな文法で想いのままに書いている僕がいた。1999年、2000年がないのは書く必要がなかったからなのか、暇がなかったのか、存在を忘れられたのか、空白だ。存在を思い出した2002年の一日分だけが記されている。

 2002年4月8日、2年ぶりに開かれたその日記にはある一場面にスポットを当てながらもかなり量を記していた。その最後の一文はこうだった。
 
 〜人生ははかないが、人生はしぶとい〜

 
 そして、2006年2月7日。過去の自分に向けて寄せた言葉をボールペンで書き記した。

 〜鉛筆で書いてると、いつか消えるぞ〜


 そう書いたあとで、薄れていき消えていくことが青春なのかなって思って納得した。そしてこの日の最後に記した言葉。



    
      〜またいつか逢い(開き)ましょう〜









 


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