世を忍ぶ仮の日記
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昨日、丁度一番曲が盛り上がったところで練習できる時間を超過しそうになったので、妙に盛り上がったままちょん切って曲を終えたのが悪かったみたいで、眠れなかった。変に眠たいのにどこかがまだ冴え渡ったまま。 久しぶりの感覚に戸惑った。 朝日が昇って妹が起きて、お姉ちゃんどうしたの? ごめん起こした? と謝っていたけど、ずっと起きてたというと、少し心配された。 昔の私は慣れているんだけど、ここ最近「どこか冴え渡ったままの心と体が全然噛み合わない」感じを味わってなかったので、朝日が昇って、セミの声に思わず射撃訓練場に通いたいというような訳の分からない考えを浮かべ、射撃訓練場なんか行ったら、ふとした隙の生まれた瞬間に自分を撃ち殺してしまうからやめよう、と射撃練習場を探すのは諦めた。 祈るように眠って、無理矢理起きあがって、経絡治療に行ってみる。 前々から予約はしていたんだけど、実は手帳には何も書いて無かったから半ば当てずっぽうで出かける。 勘に近い状態で門をくぐったけれど、入った途端自分の名前を言われたので一安心する。 今日は、要予約のコースで、凄く予約が混んでいて、前に電話した時には行けなかったので、ちょっと楽しみにしていたのだ。 脈診などで全身の気の流れを診て、その後全然痛くない鍼を打って、あったかいくらいのお灸。 「婦人科系統に異常は無いですね」 と言ってたとき、いえいえ私のお腹には鶏の卵くらいの毛玉が、と思ったけど、どうせ死なない病だし言うのはやめておいた。 頸椎が酷く歪んでいたようで、首をいっぱいひっぱられた。 「左ばかり向いてますか?」 と訊ねられて、首をかしげた。 確かに私はピアノで左手を外す(致命的ダメージなのだ)性癖があるので、左向きになってるのかもしれない。職業病だ。しっかり治してもらわねば。 終わったらかみ合わせも良くなってて、気分もなんだか爽快になっていた。 次が1ヶ月後というのがなんだかちょっと心細い。 微熱はどうしたら治りますかねえ、と訊ねたら、ストレスを解消しましょうって書いてあった。 微熱があるのがストレスなんですけどねえ、と言おうと思ったけどやめた。 もう数年、この手の押し問答を繰り返してきたか分からない。
坂を下りて、『ばらちらし』を食べに行ってみようと思ったのに、偶然ちょっと手前にある看板に引き寄せられて、エレベーターを上がって店に入ってみた。 不安ない交ぜに店に足を踏み込んで、ランチの時間ぎりぎりだったから「いいですか?」と言ったら、異国の人が「イイデスヨ」と言っていた。 「1400エン、1700エン、1700エンでざーとツキマス」 「1700円」と即答した。 桃のコンポットの文字が見えた。 この世で一番幸せになれる食べ物は桃だ。 メニューの案内もまだたどたどしく、 「メン……メン、ツメモノ。ツメモノ ト サカナ」 前菜をサーモンのキッシュにしたので、魚じゃない方にしようと思ってツメモノにした。 麺? 麺に詰め物ってどんなのだろう、と色々想像をふくらませたのだが、なんのことはない、その人はフランス人だったから「メイン」の「イ」が言えなっただけなのだ。トマトの中にパスタが入っているのかと思ってしまった。トマトの中にハーブの入った肉が詰められて、オーブンで焼いてある「トマトの詰め物」。 全部美味しく平らげた頃に、お店の奥さんなのかなあ、という人が入った。 とても美味しかったです、と正直に言うととても喜んでもらえた。 特に桃が好きだから、と言うと、 「サクランボモオイシイデス! フランスノサクランボトテモオイシイ!」 とさっきのコックのフランス人がいちおしだったらしいサクランボのスープも奨めてきた。 イタリアの田舎に行った時のような懐かしさを憶えて、より嬉しくなった。 小さな店に、さりげないインテリアのお皿に盛られたドライフラワー。お皿はungaroのものだ。 さりげない洒脱さに脱帽。 所詮味覚に自信は無い私、美味しい場所かそうでないか、絶対的に見分けるのは実は添えられたサラダだったりする。 業務用盛り合わせに業務用ドレッシングなんて論外なのだが、どうやってか、レタスなど草に塩胡椒オリーブオイルだけでどうしようもなく美味しい、自宅では絶対に出来ないと思わせるサラダを作る店は、大抵何を食べても大丈夫だと、私は勝手に思っている。案外少なくて、外国に行っても、「自分で勝手に塩胡椒オリーブオイルかけて」という店の方が多い。 あの、自分では出来そうにない配分の塩と胡椒とオリーブオイルの秘密が知りたい。 良い店をまたひとつ発見した。
図書館に行って、予約だけして帰るつもりがずっしりと重たい量を抱えていて、これ以上本を持って私は一体いつ読むつもりなんだろうと本気で自分に訝しんだ。 2週間以内に今借りた本を読み切るとしても、予約した本も届くし、この間からしばしば買っている本もあるし、読むのに忙しい。
冷房を付けずにピアノを弾いていると、エクササイズをしているような状態になる。 目に汗が入って何度も途中で前が見えなくなった。 たまにはこういうのもいいのかもしれない。
たまには、こういう文体もいいのかもしれない。 実はさー、難しいのが、一つ書き上がったから! イヤッホウ!←スに戻ってますよ…?
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