世を忍ぶ仮の日記
DiaryINDEXpastwill


2004年07月18日(日) 注文の多い料理店用の体

曲がり屋の朝はホテルよりも早い。
朝ご飯から、ご当地名物ひっつみが極々普通に出てくる。
「最近はこういう昔の貧乏飯が喜ばれんだなぁ」
うん!
こんな風情のある宿でイングリッシュブレックファーストが出たら泣くもん。
晩ご飯のメニューは多くて書ききれないのだが、朝ご飯は寝ぼけて食べているのでひっつみ以外を記憶倉庫から引っ張り出せない。
海苔……?←一生懸命思い出したのが海苔っすか>自分。
大した荷物らしい荷物を持って無いので出る準備をするまでもなく部屋を出て囲炉裏で出かけるまでまた囲炉裏を囲んでまったりして他のお客さんと和んだり、ほっこりして休む。
現地で出会った人達との交流が大好き。
カッパの話を宿のおじさんがするので、うちの地元広島にもありますよ、カッパじゃなくてエンコウって言うの、でもカッパと同じ系統だから、川の中で遊んでいたりするとシリコダマ抜かれるって言われていて、ちゃんと川っぺりに住んでいる人はエンコウにシリコダマ抜かれないようにまな板の上に胡瓜やお魚などエンコウにお供え物をしておくと、シリコダマ抜かれないって言われていたんです、今でもやってるかどうかは知らないんですけど、とカッパ関連の話をすると喜んでもらえたのか。
「有り難う御座いましたー」
と宿を出る時に
「じゃ、エンコウ様にもよろしく!」
と言われた。
か、帰ったら「遠野の曲がり屋の人がね、よろしくって…」とエンコウ橋に行って伝えて来なければならぬ。

宿を出て、五百羅漢というところに行った。
羅漢はやたらと多いのだが、我々が行った羅漢は苔のむす岩場にある。
だから苔がむしていて実際五百は見られない。
岩場をガシガシ登っていたら、奥の方で仰山発見。
私はスニーカー、柚ちゃんなどはお洒落靴、それも白を履いていたので、私が先頭に立って無駄足かどうかを確認しないと白い靴が汚れてしまうのじゃ。
五百羅漢を出たところに……だから名前忘れたんだってば……○子酉様の?があったのでそこに行ってみることに。
縁結びの神様だってこないだ旅番組でやっていて、風情がある綺麗なところだったのだがあれはカメラの力だったらしい。ちょこんと小さいほこらにたくさんの赤い願い事の布が結びつけられていた。
ご縁を結びたい人が一杯。
そこで私は。
「京極写真撮ってー!」
蒼生さん、おかしくって笑いすぎでカメラ撮る時手が震えてブレたっつってた。
そんなにおかしいかなあ、京極写真ごっこ。
ずいぶん昔からの私の中での約束事のようなものだったのだが。
よーし、カッパだ! カッパ淵だー! とカッパ淵に行く。
観光客でぞろぞろと動いているので場所が分からないということは全然無い。
いざ河童狛犬、河童淵の河童だイエイ! ここは飛び込んで河童探しだね! 多々良先生! とかまたやっていたらまた京極写真もどきを撮られていた。
いや、これは多々良写真扱いなのだろうか。
ギャー! なんとなくイヤ、多々良先生(笑)。
河童捕獲許可証を発見出来ぬまま移動。
あとは車でガーッと移動。オシラサマとかコンセイサマは家々の守り神だからねー観光するもんじゃなかとよ、と段々迂闊に神様を見ることをしなくなる我々。
だって車の通りすがりに○○家のオシラサマ、××家のオシラサマっていう看板がたくさん立っているのだもの。どっちのオシラサマにしろと言うのだ?


遠野を出て、宮古に。
国道を通って出るのだが。
「ここは本当に国道?」
「でも2桁数字の国道だからこんな筈じゃ無いんだけど」
峠を越え山をいくつもいくつも越えている。
「窓開けちゃえー! ワァ、フ、フ……フィトンチ……」
名前忘れた。最近単語が出なさ過ぎるんだが脳梗塞?
「フェ」
いずみさんが運転真剣にしながら訂正してくれる。フェトンチッド。
囲炉裏の煙に燻されて薫製、次は森の香りで香り付け。


浄土ヶ浜に着きました。
森の香りから一転、潮の香りへ。
「これで塩までついて完璧だネ☆」
昼ご飯は観光フェリー乗り場の食堂。
ウニ丼が2000円超していた。
「こーゆーとこで2000円以上は払えん」
以前沖縄観光地でマズい食事を食わされた私は、ウニを食べたくても食べることが出来なかった。
みんなは海鮮丼、私は550円のミニホタテ丼。
小さいのでさっさと食べ終えてはあっちこっちを歩いて変な物を探そうとウロウロしている。
ウニパイは本当にウニ入っているつもりなんでしょうか。でもウニパイ、安いよ? ウニ丼高いのに何故? ウニパイにどのくらいウニが入っているおつもりで? あとオカリナの形の剣山を発見したのだが、剣山って刺すもんじゃなかったんだねえ。カルチャーショック☆
「うみねこ?」
ウミネコの正体を知らぬまま、観光フェリーに乗る。ウミネコパンも買う。ウミネコ知らなくても。
ウミネコって、猫じゃないんだよ! 鳥だよ!(←当たり前だよっていうツッコミが聞こえた…)カモメみたいなん!(←広島弁に戻ってるし)
三陸方面の海の色って、海は綺麗だけど深い藍色をしているんだね! ああ楽しい。
観光フェリーが出発した途端にウミネコが大挙して訪れてきた。観光フェリーの案内アナウンスなんざ聞かずにウミネコパンを与えることに夢中になる、お子ちゃま組(私と柚ちゃん)。反対側ではいずみさんと蒼生さんが浄土ヶ浜の岩場を見ながら写真を撮ったりしていた。大人組。
ホンマ隣は5才くらいの子供だよ、ていう状態でウミネコパンをちぎっては投げちぎっては投げ。
途中でやってきた鷹? にもちぎっては投げ。
パンが無くなって寂しくなりそうになったところでフェリー反転、今度は私達に浄土ヶ浜の岩場が。
子供にもちゃんと岩場を見せてくれるんだね!(笑)

降りてから浜辺でちょっと遊ぶ。
行きがけに岩場に降りて浜で遊ぼうとしたら全員が
「私達大人だから」
と言って私だけを子供扱いしていたのだが、ウミネコパンで童心に返った柚ちゃんがまずノリノリで岩場へ降りる。
二人でキャッキャ子供していたら、大人組も降りてきていた。
でも私がいつまでも「サザエのちっちゃいのー」とか「ワカメ?」とか遊んでいたら、いい加減みんな
「ほらもう時間無いんだから行くよ」
と大人に戻っていた。
チェンジ早いのぅ……←どこのスイッチ押しても子供。


宮古の駅に着いたら、いずみさんとお別れ……。
ここまで運転、本当に有り難う御座いました。
ここから先、レンタカーによる柚ちゃんの運転に変わります。
レンタカーに乗るなり早速カーナビゲーションシステムを作動開始。
目的地を設定するも。
2個信号をアドバイスした後
「ここから先5キロ、道なりです」
と言ったきり寡黙になってしまうカーナビ。
「道なりって! 何キロ道なりなんだー!」
カーナビ相手にハイテンションになる。
「私、運転ほんっと久しぶりだから!」と謙虚ぶっていた柚ちゃん。
ものっそアグレッシブな運転かましてきました。
「あー、前遅いー抜かしてえー」
「行っちゃえ行っちゃえ!」
助手席はお子ちゃまの席でぇす。
「煽っちゃえ」
「ヒャッホゥ! 段々到着予定時刻が短くなってきましたっ!」
「ああもう、絶対1時間は縮める、この到着予定時刻。だからホント前が遅いのイヤッ」
またしても峠を越え山を越え山を越え山を越え山を越え。
「カーナビをもっと広域で出るようにしてみよう……や、山しか無いッス!」
そんなところをずっと走ってました。
カーナビはしばらくずっと、はじめてパソコンに触った人がマウスで一本線を引いてみたかのような線だけの表示だったのですが、どっか突然「ワッ!」と脅かされて吃驚して痙攣したかのようなアヤシイ、ビヨビヨした線が登場。
大爆笑する車内。
それだけカーブが多いんですな。
柚ちゃんは無理だとか行く前は言ってましたけど、ガッシガッシ格好いい運転してました。
「これ国道だよね」
と何度も言いながら。
国道だけれども、バイクでカーブを楽しんでいる人達も居るような道。
「ああ、きっと昔から馬や牛で通っていた道にそのままアスファルト敷いたんだよ、きっと」
というような道でした。
数時間、ゲラゲラカーナビをオモチャに走り続ける。
「ちょっとー、私暗くなる前に明かりがあるところに行きたいー!」
少し暗くなりかけたところで、コンビニ発見。
「コンビニだー! あとちょっとできっと市街地!」
柚ちゃんの言葉。
「片道2車線にここまで感動したのははじめてです」
盛岡出る道はかろうじて道が分かれてたけど、いずみさんが運転してた国道は一本道で対向車線というものが存在しない時があったものね……。
でもなんだかそれもとても楽しかった。



そして本当に市街地にあっという間に到着。
カーナビも意気揚々と案内をはじめる。
んが。
「こっちからじゃ入れないよ、使えないな、もう!」
柚母ちゃんにカーナビは叱られて無視られて、ホテルに到着した。
「んじゃ、タンと冷麺!」
ウキウキと焼き肉屋へ。
「昨日のヘルシー料理はなんだったの?」
蒼生さんが呟く。
ガツガツ肉ばかり食べる。骨付きのカルビなんて久しぶりに食べた。
「ハッ! たまに野菜食べると唐突に正気に返る」
私、正気失って肉食べてたんです。
肉平らげたところで冷麺食べる。



ホテルに帰った頃にやっと、ヤバい量を食べてたと気が付く柚ちゃんと私。
しばし動けない。
「れ、冷麺って、あの麺、消化、しづらいみたい…だ、ね……」
蒼生さんはお腹が一杯だからとスープを頼んでいたのだった。




眠る直前に靴を拾って片づけようと下を向いたら胃の内容物が出そうになった。
食べ過ぎ注意。


つついみずか |MAILHomePage

My追加
twitterアカウント @828_2828