世を忍ぶ仮の日記
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「ねえ、もしかしたら明日は具合が悪くなるかもしれない。その時の為、お姉ちゃんは君に全てを託してしまいたいのだが駄目だろうか」 ピロは私の言葉に、苦虫をかみつぶしたような顔をした。 「お姉ちゃんが『具合悪くなりそうだけど』て言うときって必ずホンマに具合悪くなるんじゃもん。なんで?」 「ん。やる気はあるんだけど体がついていかなそうだな☆ て思ったら本当にダメになってるの」 「ダメ。託すな! 寝ろ! 気合いと根性だ! 明日起きる為にあっしはこれから全面協力を惜しまないから明日をあっしに託すな」 昨日の会話。
案定朝4時半に目が覚めてしまい気持ち悪くなる。 疲れすぎるとヤバい不眠が連続し始めるんだよう魔のループ。 時間が来た時にはもうダウン寸前だった。 「頼むー! 起きてくれ! 一緒に行こう手に手を取り合って。そして到着したら変わってくれ。途中までは私がやるから」 「ふぉふぅ? お姉ちゃん起きとるぅ?」 「こ、これから寝るんだオレは。吐くぞ?」 「い、行く行く〜」 到着1時間でピロに「帰りんちゃい。お姉ちゃんマジ帰り」としつこく言われたのだが、顔にも具合悪いって書いてあったのだろうか。 仕事場出てまず「さ、今日のランチは何にしようかしら?」とウキウキ外に繰り出した。 辛い麺の気分だったのだが日曜日は閉まっていたので、隣の店に入る。 カウンタ席で、隣のお婆さんが一人でランチを凄く美味しそうに食べていた。 人が食べ物を美味しそうに食す姿をこよなく愛す私としては、とても和む光景を目にした。 名前忘れたその店の味は80点くらいの味であったが、「美味しいわねえ」と横で言っている人がいると点数がけっこう上がる。 帰って、寝ようとした。 全部屋西日しか当たらない新居、昼から寝ようとすると夏は暑くて眠れたもんじゃない。 冷房は古いので直撃をかましてくるし、音は五月蠅いしギリギリギリギリギリ(不眠症)。 帰宅してもまだKは寝てるし。 とイライラしていたらKが私の部屋に入ってきて「あれえ? お姉ちゃんだ……」と寝ぼけている。 「これから寝るのおおうう!」 「ご、ごごごごめんなさい」 なんとか必死に2時間寝て、今日の予定のメインであった、バレエの体験クラスに行ってくる。 汗をかくもんなんて結局近場じゃないと絶対行かない。デロデロのネロネロになった自分が電車に乗る姿を想像するだけで哀れさに涙が出てきそうだ。そうして通わなくなるのだ。末路は見えている。 歩いて行けるところを日がなインターネットで検索したのだが、場所柄あまり無い。 日本舞踊とかばっかりある。やってみようかしら、と母に言ったらあっさり止められたので大人しくバレエを探す良い子な娘。どうせ日本舞踊は金がかかるとかそういうことだろうし。 行ってみたら、今日がバレエ初体験の役者志望の男の子(超マッチョ)と坊さんみたいな浮世離れした男の人。 え? なんでこんなに男性人口高いの? 妙に女子の多い環境で育った私は大層とまどう。 だってバレエって女子が一杯居すぎて男性はいるだけで重宝される世界なんじゃ。 でもまあ、踊りに来ただけだし気にしない。 先生は代行の先生で、本来は元宝塚歌劇団の人らしい。 代行の先生も坊さんみたいな人も下駄を履いていたのだが、ブームなのだろうか。 レッスンはじまって5分、あり得ない量の汗を出す私の体。 私の何処にこんなに水分が入っていたのだろう。半ば脂肪がそのまま抽出されてるんじゃなかろうか。「そうだバレエに行こう」と思い立って次の日測ったら増えていた体重。そのまま消えてくれ白色細胞のふくらみ。 結局3人しか集まらなかったみたいで、目の前に前の教室みたいなバレエおなごフェロが居ないことを悲しみつつ(笑)自分に集中する。 横で役者志望の子が「自分、足首堅すぎるんだなって…」と凹んでいたので「わ、私が柔らかすぎるんです…」と白状すると代行の先生が「これは産まれもったもんだから。天から授かるものだから」と言っていた。足の甲だけプリマ級。筋肉は完全な病み上がり。ひょっこり転けそうになる回、数えきれず。未だトゥシューズでつま先立ちが出来ず。バレエの先生は私がトゥシューズで立とうとすると大抵が最終的に何をどう言えばいいのか分からなくなって「もう立ってくれるな」という目で見る。 バレエやってたら大抵の女性はトゥシューズに憧れるんだい。立ってみたいんだい。
何故だか、終わってからみんなでデューク更家(正式な漢字とか知らない)ウォーキングをやって遊んでいました。坊さん(坊主じゃないです)が鞄の中からおもむろに取り出したウォーキング法。 「いやあ、これ道で唐突にやって、人に勧めると面白いんすよ」 「え? 道ってそこの?」 「うん。そこの大通りで夜にねー」 風貌が坊さんだから許されている気がする。 「シュゥ! シュゥ! シュゥ! シュゥ! って。アハハハ」 バレエ教室の筈なのにいつの間にかウォーキングダイエットコースのようになってました。 帰りがけもみんなの下駄の音がカランコロンいって風流だこと。 日本やねえ。 あたいは膝が笑っているのでカランコロンも何もどこかにしがみついて歩きたい気分よ…?
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