世を忍ぶ仮の日記
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ぐっすり眠り「キャーッ! 寝坊! しかも寝坊した日に限って寝癖が酷いなんて!」と慌てて用意する。 その一方で「マアなんて普通の人っぽい起き方なの」と感嘆する自分が同時に存在する。 久しぶりに目覚ましの音を聞いて「うーんあとちょっと…」と布団を愛して惰眠を貪ってしまいました。 眠れる幸せ。起きなければいけないのもまた幸せに感じるというものです。 普段如何にさもしい睡眠生活を送っているというのか。
画廊に到着し、自分の階を勝手に4階だと決めつけ(自由時間が欲しいから)準備してきたKOKIAでまず鼻歌ながらに咽を慣らし、体も適当に馴らして持参したパソコンを立ち上げる。 最初に詩の草稿を書いた後、気にくわなくて全部消して書き直す。 人が来るような時間帯には適当にクラシックを流してチコパコとHP作成ソフトを弄くるも、余りにもエラーがしばしば発生するのでキレて、沈む。 段々と人が来る時にさりげなくMDデッキのところに行き、KOKIAの『安心の中』を流して青い絵の前に人が行ったところで自己満悦に浸るなど、趣味の限りを尽くす。 適度に気分が荒れてきたところで暗いCDを一人でかけて小説を書く方向に切り替え、ようとしていたらじいやん(日展審査員)が登場。 今日は絵を書けって薦められましてん。 「趣味が多くて時間が無いんですよ。専攻がピアノで、歌をやって、バレエもやって」そして読書をしなければならず、活字倶楽部投稿用のハガキを忘れて沈みこみ、小説も趣味で書き、詩も書き始めましたとは続けませんでした。これ以上時間がどこにあるっていうんですか。落書きはするさ。下手さにキレてやめただけさ。 デッサンを描く際のピンポイントアドバイスや動きを出したい時の線の描写の仕方など教わった気がします〜。最近だいぶ聞き流す癖がオーナーから享受されてきたよーうふー。 じいやんが「お薦めのCDを教えてくれ」ていうので当たり前の話ですがKOKIAを薦めておきました。紙にちゃんとKOKIAのRemenber meと書いて渡しました。 老若男女を問わずKOKIA布教。 じいやん、CDショップに紙を渡してそれ買ってね…? 「お仕事邪魔してごめんね」 と言われましたが、その時私は丁度小説で女の嫉妬を描いていたので、抜け殻と化していました。生まれてはじめて挑戦する女の嫉妬描写。思っていたよりもしんどいですな。3行書くだけで撃沈します。じいやんが遊びにくるくらいで丁度良いのかもしれん。書けども書けども話が山場に進まない、と頭を抱えて家に帰って原稿用紙に換算してどのくらいか測ったら9枚分でした、起承転結の承なのに。うおお進まないよう。 そんでもって日記書く時に漢字変換が違うのばかり出てくるようになって困るっつー話だ、他の書くのって。 人が居ない時間にあいかわらずくるくる回ったりしてストレス解消してましたが、いい加減最後の1時間は偏頭痛も手伝い疲労が蓄積されてきてつっぷしてダウンしてました。 以前作家がいるにも関わらず完全に爆睡した過去を持つ私にしては、起きている分まだマシかもしれません。 バイト終わったら門下の追い出しコンパなので、幹事の代わりに二次会用にキリストンカフェの電話番号が出るようにネットサーフィンしてパソコンを閉じる。 オーナーから「終わり! 帰るで!」と電話があったので、帰る準備をあらかじめ済ませていた私は速攻鍵を閉めてダッシュ。 追いコン会場のある新宿3丁目へ急ぎます。 到着早々、何故か先生の隣に「さささ、先輩☆」と言われて座らされたのでどうしたんだろうと思ったら、もう顔を赤くして酔っている先生がいた。 ああ、それでか。 妙に納得。 「あ、幹事。二次会用意した? ちょっと調べておいたんだけど」 パソコンを取り出すと感嘆の声が方々からあがるんですけど、どうして皆この程度で吃驚するのか。何故持って移動しているかツッコミ入れる人誰も居なかったのは良かったんだけど。 一応遅くなりそうだったので一次会キャンセルにしておいたので、ジュースだけで余り物を食べまくりました。 なんか横に酔っている人がいたような気がするが、食べ物優先っす。だって朝からお菓子しか食べてないんだもん。肉の塊を3つくらい勝手に食べてごめんねみんな☆ 酔った先生と高尾山に於ける寺社混合の度合いについて語り合う。 「滝とかあって」 「ああ!(一瞬遠い目)滝があればイコールで密教の修行場とは限りません。いづな大権現なんですけどね。あれからきちんと調べました。真言密教系を装ってますが、いづなは元は狐系の妖怪の一種です。明治に統合され、権現として寺となったものですが、山伏の信仰の場で、正式にはいづな大権現というのは高野の方では認められて無いと思うんです」 「え? でも護摩壇があったよ?」 「ええ、私もそれは見ました。護摩壇の位置は必ず一緒の方角ですよね。ただ、だからといって、正式に空海の真言密教に属するとは限らないと思われます。いづなは狐ですから、元々どこかに神社も在ったのではないかと考えられるんです」 絶句する周囲。 ごめんね、みんな☆ もとは高尾は先生のお庭だよ、という軽い話だったのに、いつのまにか妖怪神社仏閣談義。
2次会キリストンカフェ、未成年立ち入り禁止という事で高校生は強制的に帰され、桃のスパークリングワインで乾杯をしながら、先生に「いつも行くロシア料理店の電話番号調べて〜」と頼まれたので再びパソコン取り出したら「わ〜iMacだー! すごーい」と感嘆の声が。 「いや違うからこれiMacじゃなくてパワーブック」 て言ったらきょとんとされました。 兄さん、頭痛いよ……(←ナイトヘッド)。 目の前にはカッカの崇拝者が座っています。 「イエーイ、先生を囲んでラストサパーしようよー!」 キリストンカフェの雰囲気を利用して遊ぼうとしていたら、「最後の晩餐のユダっていうのは」と質問を受けはじめました。 「ユダって、どうして裏切るんですか?」 ど、ドラえも〜ん。この話は長くなりすぎるよー。 「どうやって見分けるんですか?」 「例えばレオナルド・ダ・ヴィンチのは一瞬見ただけでは見分けが付かないんだけれど、手の位置とか(←それってミラージュの知識です)」 「それに画家によって位置が違いますよね」 幹事、助け船サンキュー。ユダ好きだけど、ユダの専門家じゃないんだ、私は。何某裏切り者本当は愛してる癖に何やってんのっ(ツンッ)ていうN江は大好きだけどさ…さ……。 「あの、あとスピノザって何した人でしたっけ? 啓蒙主義ですか?」 ど、ドラえも〜ん! と叫ぶのび太の気持ちになる私。佐藤さーん! 活チャならいともたやすくパスできるのだが。 なんか、テキトーに答えました。 バレないバレない。アハハハハハ。 「カッカ! もう、サリエリやってた頃からファンですよ!」 そういえばそろそろ私も年も老いまくってきたので、高校の学園祭を見た人なんてあんまり居ないんだよなあ。つーかサリエリやった頃は今より体重10キロあったし、立ち位置は腰が舞台に向いて無いし、立ち方は重心が偏っているし、発声はなっちゃないし、本気で忘れて欲しい。 沈み込む私を余所に、幹事が「紫ライトの頃からの!」と意気投合。「紫ライト!? ああんそこまでチェックしてなかったですう」 高校の頃からイメージカラー紫でした。照らしてくれたのはピコ1さんとピコ2さん。作ってくれたのもその二人。 高校の学園祭の思い出って主に空き缶なんですけど……。紫ライトは覚えているよ。 時間を気にして、次のロシア料理も行ってみたいー! と料理も頼まずに雰囲気だけ堪能してからロシア料理店へ移動。 またしても先生の隣を薦められる私。 ズブロッカを飲み干しながら段々、顔が普通になりつつ酔う先生。 ああ、そうね。酔っぱらいの相手は代々年長者って決まりが暗黙であったものね。 しかと納得。 酔ってくだを巻きそうになって突然自分で誤魔化してみたり、オヤジ発言をしてから笑って誤魔化す先生を適当に流して食べたいものを必死に食べる。 早めに帰宅する子達で席が空いたので、皆と同じ場所に移動。再びラストサパー(←何度ラストなんですか)。 主を囲み使徒達が教えを聞くも、先生、既に普通の顔色で酔う段階に入っているので相当論理的に酔いどれが暴走する。 「なんだっけ? サルトルとかボーヴォワールの…なんとか主義がさ」 「ああ。○○主義ですね」 瞬発力で答えたんですが、もう忘れました。 先生、ある意味ヤバい方向性に酔いはじめたので、通訳が必要になります。 「最近必要なのはU型の曲線だと思うんだ」 「…?」 「水素を元に熱を…」 「先生。まだ熱力学にハマってるんですか?」 「そーうなんだよ! 面白くってさぁ〜。アハハハハハ! この話をはじめるともう朝まで語れるけどやめなきゃ」 本当にやめてください。わかんねーっつーの熱力学。 「バルトークの黄金分割は本当に美しいんだ。音の数字が必ず一緒でね。フィボナチが…」 「先生。フィボナチについて語りたかったらイシジと酒を交えて朝まで語って下さい」 「いや。彼のは数字が曖昧だし。そもそもね、フィボナチは古い時代のもので」 「ゼロが無い時代のですか? そうするとめんどいですね」 「それほどでもないよう。0がないっていっても増えていく時は1が10個っていう考え方だから〜。それよりも大変美しいのは黄金分割なんだ。バルトークの……何主義だっけ?」 知らねー。 「それはそもそもルーマニアの民族音楽から来てるらしいんだ」 「え? 私個人的にルーマニアの民族音楽については勉強しましたが、どの辺りですか?」 「うーんうーん。数字が4,4,8,16で進まないところとからしいんだ」 「ああ、確かにそうですね」 誰もついてきませんでした。 その後イギリスと日本の類似点などについて、私が通訳しながらやっと回りも参加して話になりましたが。 まだエロ酔いの方があしらいが楽だが、今時学校の先生はセクハラやらパワハラやらで騒がれるのがイヤなのでエロ酔いしようにも緊張して酔えないのであろう。 あらかじめ「2ちゃんねるっていう掲示板サイトがあって、クラシックの板では学校のネタも相当書かれてるんですよ。誰々先生がセクハラしたってイニシャルトークで書かれたりしたりとか」て脅しておきましたし。 最近ズブロッカ以外にも焼酎にハマっている先生、幹事と三人で「魔王良いですよね!」「芋焼酎最高!」「佐藤とか残波がお薦めです!」「お湯割り? やっぱロックがいいです」「今度門下で花見しましょーよ!」と焼酎談義プラス宴会談義にも花が咲く。 宴会終了の頃には酒はほとんど飲んでないのに頭痛が酷くて大変だった。 今日はいつもになく頭を使いすぎました。 油断してるとカッカの崇拝者が謎の質問してくるのね……。哲学は高校の頃やっただけだからマジ堪忍してくれ。 ロシアンティにハスカップが無くて悲しい。薔薇ティで我慢しました。 「ハスカップが無いなら薔薇ティを飲めばいいじゃない」 今更マリーぶっても遅いですね。
帰宅してから、皆が気を使って書いてくれた色紙を見たら、知らない人達からばかりだった。 私の事知ってるのは大学4年までだから、ありきたりの事を知らない人に一生懸命書いてくれてご苦労様、と思いながら流し読みしていたら、 これから色々大変なことがあると思いますが頑張って下さい>>というメッセージを発見した。 後輩よ。 これは先輩から後輩へ送る言葉であって、確かに私はこれから大変だろうが、君もこれから大変なことがたくさんあるだろう。 君からもらった言葉、そっくりそのまま返したいよ、と脱力した。
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