世を忍ぶ仮の日記
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2003年12月09日(火) UN SOSPIRO

ちょっと話題に乗り遅れた感はあるが、乙一の新刊の表紙はとても綺麗だ。
フフフ。
本屋で勝手にかけられたっぽい(←自分がかけてくれって言ったのかどうか知らない)カバーを剥がす体力が無かっただけなのだ、許してちょうだいセニョール。
剥がした瞬間に「ハッ、これはリストの『溜息』」と脳内が気がつく。
考えるより先に気がつくんだから、イヤ。
懐かしいなあ、この曲弾いた時に、外人の先生に
「これはただの溜息じゃないんだ、の溜息なんだ…!」
と溜息まじりに言われ、黙って頷きながら腹筋だけ攣っていた高校1年生。
あの時からあんまり変わっていないヒネクレっぷりだが、多分高校時代の私の方がヒネクレていた。
若人よ。
どんなに「私ヒネクレてる」と思ってもその内丸くなるさ。爺婆になるのを待とう。
私はだいぶ婆になったぞ。わはは。
目を通す前に、一本弾いてみるか、と久しぶりに『溜息』(原題がUN SOSPIRO)を弾いてみた。
弾いていると、昔の苦労が走馬燈のように流れるのだな。
なんでそんなことで悩んでたんだろう、悩んでる意味すら自分でもわかんないよ、単純なことなのに何故そんなに裏をかこうとするんだ我。
そう思いつつも、きっと昔の方が繊細な音を出していたんだろうなあ、
今の自分はなんて無神経になってしまったんだろう、
愕然として日記をつけているのだった。


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