世を忍ぶ仮の日記
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| 2003年10月08日(水) |
思えば遠くにきたものだ |
先週はかろうじてレッスンがあることを覚えていた私ですが、今週は、我が我であることを保つのに全身全霊をかけてしまい(しかもそれだけ頑張っても駄目だったところが哀しい)、レッスンさえも忘れていました。 ま、はっちゃけて言ったら練習する間を惜しんで自分であろうとしていました=練習してません。 というわけで火曜日も終わろうかという頃にようやく次の日が水曜日=声楽のレッスンであることを思い出し(当然授業は忘れていた)慌てて 「ごごごごめん伴奏の楽譜、当日渡す、今度こそ簡単だから……」 「ギャー!」 というメールの交換をしてから、練習を開始する(ピアノの伴奏を1度弾く方が先であった)。 抑うつ状態に近いので、朝弱っている。 起きた途端「嗚呼疲れた」と呟くような。その「ああ」の溜息は「あー」というより「嗚呼」の方がふさわしいような、濃厚な溜息。 起きてぼんやりしていたら、 「ピアノのレッスン終わりましたー。今日は何時に何処にしましょう?」 という丁寧な後輩かつ伴奏者からのメールで正気に返るが、正気に返ったところで抑うつ状態は抑うつ状態だ。 「えっと……1時半に学校のどこかの部屋で」 そうやってメール交換していますが、叫べば届く距離に相手は居ます。その子の先生ってばうちの家の近くに居すぎだ(というか私が近くに引越すぎた)。 脳みそを快活に働かせていれば、この時点で楽譜を渡しておけっていう話でした。 うっかり☆
部屋の無い部屋で、無理矢理人のいない練習室に入り込み、後輩の初見能力に涙しながら(出来て有り難うという感謝の涙と、自分の初見能力の無さのコンプレックス直撃の両方)適当に合わせをした後、ダーラダーラと今回の課題曲について語る。 「ごめん。どうにもこのキャラの言いたいことが理解できない。というか理解、したくない」 私の新しいアリアは、プッチーニの有名なオペラ、『ラ・ボエーム』のミミの、自分の死を知ったミミが自ら身を引くわ、という時の歌なのだが、歌自体はいいのだが、歌詞の内容がイヤ(全会一致)。 「あたし、こういう悲劇のヒロインって嫌い」 後輩もけっこう言うな。 「しかもさ、「私の名前はミミ、本当はルチアって名前があるんだけど、ミミって呼ばれてんの」とか言って、どっちか呼ばれたい方があるならそっちを主張せぇっていう」 「も一個のトゥーランドットのリウって女もなーんかいや〜」 「プッチーニはこういう大人しくて弱そうな、ちょっと妄想癖があるような女が好きだったのかねえ」 「えーあたしはいや〜。だってこの話、意味不明だったし。勝手に一目惚れした割にお手軽な恋愛ばっかりだし、かと思うと最後にヒロイン死んで終わり、て終わりかよ、みたいな」 「しかもミミ、友達いなそーだし」 私にも理解出来ないプッチーニの女の趣味だが、歌う時はなりきらなければならないのが痛いところである。 しかもプッチーニの歌、喉を壊しやすい作りになっているらしく、どの映像観ても、「はっけよーいのこった! のっしのっし」という効果音がついてくる(私の耳には聞こえてしまう)。 声楽のレッスンに行こうと思ったら、ピアノの先生に会ったので、 「明日休みます」 とどさくさに紛れて言ってしまった。 声楽は15分で譜読みできるけど、ピアノは全然無理でした。今まで、案外練習に時間費やしてきたんだなあとかしみじみしちゃったよ、今。
声楽のレッスンは、最近、難易度を増しています。 今日はとうとう 「言葉も問題ないし、リズムも問題ない(ピアノ科なので、音程は細かすぎる)。 あとは、如何に表現するかっていうテクニックを身につけないと、もっと人を感動させることは出来ないよ」 ……くわー。 感動させるだけのテクニック、教えて欲しい〜〜!! 表現力ってある程度は技術だもんなあ。
私はどこに行くのだろう。 よく分からないけど、やり続けるわたくし。
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