世を忍ぶ仮の日記
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目が覚めたら目が痛かった。 さては角膜に傷でもついたかと、ピロリン思考回路の混ざった状態で起きあがり、鏡で目を見てみると、ものもらいが隆起していた。 頭部隆起だったら、新興宗教で悟りを極めた状態になるのに。 近所にそういう新興宗教があるらしく、ピロリンが便所で案内ペーパー読んで爆笑していた。 「トウブリュウキ〜〜」 「何それ?」 「いや、なんか悟ったら頭が隆起するらしい」 「はー? お姉ちゃんなんか、頭蓋骨の形が悪いから色んな所が陥没してるよ。それって悟りの逆の極地だね、勝った勝った」 勝った負けたも無い。 しかし芽吹き時は春先電波さんがたくさん出てくるので大好きな季節だが、何も瞼まで芽吹いてこなくて良いだろう。 ちなみにこの季節は免疫力が低下するのか、「ものもらい(メボ、メバチコ)が出来た〜」と嘆いたら、ほとんどが「ああ、そういう季節だよね、前もこの季節に3ヶ月間くらいずっとなってたよね」と相手にしてもらえなかった。 ものもらい、瞼の内側に出来て柔らかいタイプと外側に出来て固いタイプがあるが、今回は下瞼から上に向けて、にょっきり顔を出してました。 ムカつく〜、と手で除去手術をしようとしたが取れず。頑張ればたまに取れるのだが。 明らかに目を傷つける危険性のある位置にものもらいが出来てしまい、目を開けているだけでとても痛い。 ムカつく。 「うーん。目をカバーする為にもコンタクトをつけよう」 少し痛みの引いた状態で、所用を済ませた帰りにものもらい用目薬を買ったら、当たり前の話だが薬局の人に 「なるべく、極力、コンタクトはしないで下さい。あとこの目薬はコンタクトと併用はできませんので」 と叱られてしまう。 しょぼーん。 コンタクトを取ってしまうと、メガネも無い(金貰ったくせにもったいないから買わなかったの、ケチくせー。メガネ丼が泣くぜ)身としては退屈極まりない。しかも目を開けていると痛いので必然的に黙祷する羽目に。 黙祷にも飽きてくると眠るしか無い。 あー、眠るのもなー、と思って昼にぐだぐだくだ巻いていたら、家から電話がかかってきた。 第一声。 「あ、起きとら」 母の声だが、ピロリンと非常によく似たリアクションである。 そっちから電話しておいて「起きてる」は無いだろう。 今時目が痛いのを嘆いて相手にしてくれるのは母親くらいなので泣きついてみるもあほくさくなってきたりする(←矛盾ですな)。 ピロリンのよもやま話なぞを第三者的に報告してもらっていたら、後ろでずっと「違うんよー違うんよー」という言い訳が聞こえてくるので、今度は電話を替わってもらうことにする。 「ちょ、聞いてやー。帰ったらさー、みんなが『顔の毛濃いー顔の毛濃いー』て五月蠅いんよー、福ヒゲまでバカにするん。どうしよー、あっしの大切な福ヒゲー。剃ったら無くなるぅ」 「でもあんた、けっこう毛濃いじゃん」 「や。足とか腕とかはそうでもないよ?」 「ああ分かった。あんた歯が人間より2本多かったりして1万人に1人の原始人の歯所有者じゃん。てことは、首から上、脳みそも含めて原始人的なんじゃん? だから濃いんだよ」 「ああああ! なーるほど。って脳みそもかい。納得してもーた。確かに確かにー。ほいでね、つむじ発見した。よーく観察してると、おでこの辺につむじがあって、そこからぐるぐる〜って生えてるの」 実家が余程ヒマらしい。 「最近、ぼんの真似はしてないの?」 「やー。最初はしよったけど、おかんが『あっし、大きいぼん嫌い。小さいぼんが好きじゃあ』てバッサリ言うけ、やめた。あの人最強じゃね。うちの家で最ボケ」 「どうだろうー。でもあの人は1つを極めてる訳だけど、西の山と東の山(父)の両方のボケを見事にブレンドしたあんたもなかなかつおいと思う」 「そうじゃねえ。あっし、二人のそういうとこだけ取って生まれてきた気がする」 母の羊水に帰って、ボケ進行しているピロリンであった。
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