世を忍ぶ仮の日記
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病院に行った後、友人と待ち合わせして、銀座に出る。 腰は大丈夫なんだろうか。 病院に行く時にコルセットをはめるのを忘れてしまった為、待ち合わせ中、友人が恋しくなってくる。 ああ、これが恋との勘違いか。 私が恋しいのはコルセット(腰痛ベルトをお洒落に称してみた)。 しかし友人はなかなか来ない。 今日は風が強くて花粉が飛んでいるのだそうだ。 毎年「いやあ、今年から花粉症かな? それとも来年からかな?」などすっとぼけている間にやり過ごす花粉であるが、今年は、ぎっくりと共にやってきたので、否が応でも「私は花粉症です」と吐かされる拷問中の身である。 しかし小学校の時、給食当番中マスク厭さに「マスクするくらいなら死ぬわ!」とすまして大言壮語した為、私は今でもマスクはしません。 清潔と不衛生の観点が他の人と違ったらしい。 マスクって湿ってて汚いもの、どうして自分の口に当てなきゃいけないのか、小学生の自分にはどうしても理解できなかった。 厭な小学生なんだが、これ、本当。 花粉症でマスクしている人(確かピコ2さんはマスク依存症だったような気がする)に向かって 「うーわー、だってマスクって、湿ってるんでしょう? マスクをしている最中にくしゃみしたら…最悪じゃないっ!」 と差別発言をしたことも1度では無い。 だが、ピコ2さんなので 「うん。そーだね。こう、鼻水とか出て、くしゃみの場合は唾液も出るからヌバーネバーエバー」とさらりと流されてしまった記憶がある。 ぎっくり腰という途方もなく格好悪い病を抱きつつ、妙なプライドで腰痛ベルトをコルセットと言い、マスクは死んでもしない主義を貫き通す私。 いつまで続く事やら。 とりあえず、くしゃみをする度に、袈裟懸けにばっさりやられた悪役のような顔をして踞る人間を見かけたら「この人カッカかも」と同情のまなざしでみてやって、罵り可。 柱にもたれかかってみたりとか。 くしゃみの後のリアクションが一番大きな人は、きっと俺様。
そんな私とショッピングに行く時に、伯林の友人はコルセットをあっさり忘れてきやがった。 「うわああんバカバカバカバカー!」 愛、冷める。 残骸がー残像がー残酷にー…………。 銀座駅に着いた時、今まで都会を案内してくれるお姉さん的役割だった友人が「うわあ、銀座だー。綺麗だー。都会だあ」と田舎者に変化していた。 「伯林……こういう建物はあるんだけど、光って無い」 絶妙な発言である。 綺麗なカフェに行きたい、隣を振り返ったらオヤジが朝からビールしばいてないようなカフェに行きたいとブツブツ言う、得たいの知れない故郷シックな友人。 まず銀座の三越のpaul&joeコスメコーナーで、コスメ一式揃えている友人。 私は見るだけー。 節約ガールなのだ。 治療ガールなのだー。 治療費に全てが流れているのだ。 くすん。 お洒落? 何それ? おいしい? その後、大通りのイタリア料理で普通に食事。 新宿のデパートにも行こうという事で、京王の1階コスメコーナーに寄る。最近コスメに目覚めた友人。私もつられてIPSAで肌診断をしてもらった。 頬の皮脂が、2。 全員凍り付く。 「2?……2って、ありうるの?」 無言の友人。 店員のお姉さん、 「ちょっと待って下さいね、次は額」 わたわたわたわたと次の準備をしている。 どうやら、機械の故障を疑っている模様。 すると、額の皮脂は94。 こ、この差は一体……と再び絶句する3人。 店員泣かせの顔を持つ私。ウフフ〜、ちっともうれしくなーい。2。 「2……10中2でもあり得ない。5段階評価でも低い。それが、100中の、2!」 友人の言葉が痛い。
帰りがけの電車で「大戸屋行きたーい」と再び空腹を訴える。 米が恋しいのだそうな。炊飯器の変圧器が壊れちゃって飢えているっぽい。 食後に、本屋に行って雑誌でも読みたいねーと言っていたら、本屋を出た後に、微妙にどっちに行けばいいのか分からなくなっている友人に 「そっちはドトールで、こっちがベローチェだよ」 とコーヒーショップだけで道案内をしたら、なんでそんなこと言うんだ、この人酷いっという目で見られた。 「…………食べたいのね、何か」 「…うん。思い出させちゃ駄目じゃん」 故郷の味(?)が恋しいらしく、食べきれなくてもたのみたいらしい。 速攻雑誌を広げて読んでいた。
家路に着く頃には、少し腰が回復傾向にあるのが笑える。 やっぱり外れたものを元に戻した後は、適度な運動が一番だ。 帰宅してからは、レポートに追い詰まっている筈なのに全然追い詰まっているふうでないピロをおかずにくつろいでいた。 すると、日付が変わる頃にやってきたピロ、 「ねえ、この中でどれなら、3月2日までに書けそうかねえ。あっし、書きたくないよう」 と社会科目のプリントを持ってきたので、レポート大好き人間二人は熱く、 「私だったらこれだね!」 というのを言い合っていたら、ピロはしょぼくれる。 「書けんー」 「1000円で書くよ?」 「ホント?」 いや、冗談だったんですけど、お金が入ってくるに越したことは無いなあ。 「でも、相当〆切間近じゃない? 私ならなんとかいけるだろうけど、あんた、これどうするつもりだったの?」 「どうするつもりじゃったんじゃろねー。多分無理じゃねー」
寝る前に友人は言った。 午前4時。 「起床時間9時。睡眠時間5時間。余裕じゃん」 ホッホウ。
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