ヤグネットの毎日
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2002年10月11日(金) |
合併協議会ついにたちあがる |
宇城久・綴喜地域合併・将来構想策定協議会の初会合が10日午後5時から宇治市生涯学習センター会議室において開かれた。傍聴が認められているので、今後も可能な限り傍聴を続け、メルマガやこの日記でその模様をお伝えするつもりだ。
○開会時に、7市町の町長および議会代表、宇治ならびに田辺地方振興局長、学識経験者らが着席。 傍聴席に座ったのは、森下、松島両八幡市議、矢口城陽市議、岡本伸男党洛南地区副委員長の4人。関係自治体の事務方およびマスコミ関係者などで、会議室は満杯状態。 注目点は、久御山の議会代表が欠席。(休憩中、久保田宇治市長は「久御山の議長さんは、今日は欠席です。」と今後出席する予定があるかのような発言)そして、学識経験者として岩崎恭典・四日市大学教授、真山達志・同志社大学教授が出席。 真山教授は、今年3月に宇治市文化センターで開かれた合併問題でのシンポジウムで、コーディネーターを務めた方だ。 岩崎教授も各地の合併問題での学習会やシンポジウムで講演をされている方である。ある講演会によせた講師からの「ひとこと」には次のようなメッセージがある。
市町村合併は、今次地方分権の理念たる「地域住民の自己決定権の拡充」に関わる大きな問題である。少子高齢社会に対応して、限りある資源を、必要なところに必要なだけ投入できる仕組みを整えることが地方分権の目的である。そのためには、市町村合併も一つの有力な手段である。しかし、それは、同時に、各種施策の正統性を住民に求める手続きを重視するものでなければならない。合併後の狭域ニーズに対応できるか、狭域の政治的な意思表明の機会は確保されるか、安易な合併特例債目当てのモラルハザードは防ぐことができるか等、合併に至るまでの課題は多い。 合併は、住民参加のまちづくりの壮大な実験、しかも失敗の許されない実験なのである。
○協議会の設立と規約の案文を事務局が読み上げ、とくに質疑もなく承認。(俗にいうシャンシャンと決まっていく感じ。これでこのまま合併もシャンシャンで決められたら大変なことになる。)
○役員の選出および監査委員の選出では、議事がいったん休憩となり、仮議長の久保田宇治市長が「会長の立候補や推薦の意思確認。久村京田辺市長が「座長(久保田宇治市長)にお願いしたい」と口火。その他とくに意見なく、会議が再開され久保田市長が会長に就任。 その後、副会長と監査委員がまた休憩がとられて協議。 副会長は、久村哲京田辺市長と梅原一六城陽市議会議長に決定。 監査は、辻利治八幡市議会議長と坂本信夫久御山町長に決定。 ちなみに当初、橋本城陽市長が監査委員に推薦されたが、梅原議長が副会長に推されたことから辞退した。
○役員選出後は、議事として2議案が提案。 議案第1号は、協議会の平成14年度の事業計画。 議案第2号は、協議会の平成14年度の予算について。 それぞれ、質疑はまったくなしで全会一致で確認された。 協議会をたちあがったあとは、エスカレーターをあがるように粛々と「合併必要」という一方だけの立場から、合併準備がすすんでいくような危惧を抱く。なにしろ、すべては打ち合わせが事務レベルですみ、方向性も出ているのだから。とくに質疑なしのシャンシャンは、この協議会全体の目的と性格を端的にあらわしているのではないか。 住民の間で急速に合併問題の世論を広げていくことがますます必要だ、第1回目の傍聴の最大の感想である。
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