当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2005年02月20日(日) 『対岸の彼女』

一週間はGLAYの余韻で過ごしました・・・
そんなわけありませんよね。
楽しかった思い出に浸っていられるのは学生時代だけです。
今は目の前にやってくる現実の壁を乗り越えることに精一杯。
でも、乗り越える力は思い出からいただいたりもしますがね。

本日の1冊:
・『対岸の彼女』(角田光代/文藝春秋)

とりあえず読みました、直木賞受賞作。
独身・女社長の葵と家庭持ちで仕事に復帰した小夜子。
立場の違う対照的な女性が懸命に生きる姿を描いた物語ですが、
このテの小説はやはりすたれずに女性読者を掴むのでしょうね。
ただし、今回は小夜子のほうはあくまでも現実の中で悩む一方で、
葵は現実と過去のギャップの中で人物像を作っていくカンジ。
う〜ん、なんだか読了感が中途半端なような・・・
葵の過去の思い出は過去の思い出として完成しているのだけれど、
最後でなぜあのエピソードが必要だったのかよく分からないのです。
私の読みが浅いからだと言われたら否定しませんが、
過去の思い出じたいは非常に大切に書かれていたから、
もっとラストできちんと実を結ばせてあげてほしかったです。
まぁ、相性なのかもしれません。
(いるいる、こんな人)と思わせる女性が主人公の小説は、
本当はちょっと苦手です。

一番共感できたのは、オビの筆者コメントでした。
「あのころのような全身で信じられる女友達を必要なのは、
大人になった今なのに、と」
結局、コレが言いたかったのか・・・そっか、なるほど。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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