新年早々、学校内がざわめいている。 今までじっとしていた生徒達の不満が爆発したよう。 特に2年生・・・将来への不安でも芽生えてきたか? 「突然、生徒が髪を茶色に染めて登校してきました。 あなたはどのように指導しますか?」 採用試験の面接問題を思い出させるシチュエーション。
本日の一作: ・『不倫と南米』(吉本ばなな/幻冬舎文庫)
文庫になっているのを知らず、ずっと読み逃がしていた。 世界の旅シリーズ三作目は、南米アルゼンチン。 ヨーロッパの町並みと南米の青空を併せ持つ国なんて、 行ったこともない私には想像ができない。 ただブエノスアイレスというひどく覚えにくい名前を、 中学時代に必死で覚えた記憶があるぐらいである。
タイトル通り不倫している主人公の話が主であるが、 「最後の日」という短篇は過去に不倫をしていたが、 現在は優しい夫を見つけ幸せに暮す女性の話である。 生まれた時に、祖母に死ぬ日を予告された主人公が、 アルゼンチンでその日を迎えるという設定なのであるが、 占いが外れたことが分かった瞬間(1日が終わった瞬間)の 彼女が非常にほのぼのと幸せそうで、心温まる。 短篇ということもあり、淡々として物足りない部分もある、 ただ、読後感は爽やかで、微笑ましいので〇。
|