当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2003年02月13日(木) 『熱氷』

明日はいよいよ口頭試問〜〜♪
恐ろしい・・・再び、あの論文と対峙しなくてはならないとは。
提出した時には、もうアレ以上やることはないと思った。
実際、今だって、自分にはもうアレ以上のことはできないと思う。
でも、怖い。他人がどう評価するのかが怖い。

本日の一作:
・『熱氷』(五條瑛/講談社)

今回の作品は一風変わって、姉弟愛が主題。
ものすごく仲がいいのに血が繋がっていない姉弟(つか、従兄弟)の
終生変わることがなかった愛情を主軸に据えつつ、
その姉弟に連なるさまざまな人間のさまざまな事件が描かれる。
メインは亡姉の置き形見である甥が誘拐されてしまったのを、
弟が救おうと奮闘する物語で、そこに数年前の事件が絡む。
今作品、たった三日間の攻防戦を描いているだけなのに、
ものすごく長い三日間に感じる。途切れない緊迫感。

しかも、顛末が切ないし、やりきれない。
同じ姉と弟という立場にいるから、ますます感情移入。
私達は決して仲がいい姉弟ではないけれど、
弟が土壇場で頼ってくるのは親ではなく、私であるし、
私もきっとナンダカンダで弟の味方であり続けるだろう。
だって、姉弟だから。
血が繋がっているから、という一般的な常識以上に、
そういうものなんだと細胞が覚えている。
姉弟なんて、本当はそれぐらい単純な関係であるはずなのにね。
野卑な好奇心に満ちた世間は、時として信じられないぐらい酷い。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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