| 2003年02月11日(火) |
『常世桜 地神盲僧、妖ヲ謡フ』 |
最後のレポートが難産である。 なぜって、教授が自分の論文を先に見せちゃったから。 そんなに詳細に考察してある教授の論の前で、 私達に何を言わせようというのですか・・・しくしく。 だからって、締め切りは金曜日。 作品を変えられるはずもなく、苦闘の日々は続く。
本日の一作: ・『常世桜 地神盲僧、妖ヲ謡フ』(加門七海/マガジンハウス)
加門七海、二冊目。一冊目は『くぐつ小町』を文庫で買った。 琵琶・十六夜を片手に盲僧が、天と大地の間を彷徨うさまざまなものの 手助けをする話とでも言おうか。短篇集である。 テイストとしては、昨今ブームを巻き起こす陰陽師に近い。 しかし、地神盲僧と陰陽師はまったく別物。ここが注意点。
文体や装丁(フォントなんかも)からして、非常に古典意識が強い。 だから、読みづらい人には読みづらいのであろう。 個人的意見ならば、私は読みづらいというよりも気恥ずかしい。 どうも演出が行き過ぎると、読んでいて「おいおい」と思うのだ。
でも、この短篇集で面白い点は時代設定。 私はてっきり平安朝あたりが舞台なのだろうと思っていたら、 現代から始まって、時代を徐々に遡り、再度ループする。 それを読み進めていくうちに、地神盲僧がなぜ孤独なのかが 分かってくるという、一冊の進む方向が明確なのがいい。
ナンダカンダ言ったが、続編出ないのかなぁと思う。 きっと続編が出れば、私は図書館に走るだろう。 だって、このテの類が嫌いだったら、古典専攻できないしさ。
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