本日の博士論文口頭発表。 先輩が非常に順調に発表され、感激した。 主査である教授も満足げだったし、他学部の教授の反応もまずまず。 これはかなり手ごたえがあるのでは??
本日の一作: ・『虹の家のアリス』(加納朋子/文藝春秋)
以前、『螺旋階段のアリス』という作品を読んだことがある。 今回はその続編、そして・・・最終編になるのだろうか。 前回は家出をして探偵事務所に転がり込んできた女性が、 親子ほどに年が離れた探偵と街の事件を解決していた。 殺人等の大きな事件はない。むしろ、雑用に近い事件。 しかし、警察に行っても見向きもしてもらえない人々の 強い味方になり得るほのぼの名コンビだったのだ。 もちろん今回もその基本スタイルは変わっていない。
しかし、今作品でもう一つの物語の流れを形成しているのは 家族、すなわち主要人物側のバックグラウンドである。 たとえば、大企業の一人娘であるがゆえに父と衝突し、 思わず家を飛び出してしまった亜理沙であり、 もう結婚し、家庭を築く年齢に近づきつつある子供を持つ 父としての側面も持つ探偵仁木氏である。 二人の出会いは偶然であったが、共に事件を解決していくうちに それぞれの環境と向き合うだけの成長を果たしたのである。
特にお気に入りは(鏡の家のアリス)から(夢の家のアリス)に 続く一連の仁木氏と娘・息子の物語。心温まるのだ。
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