昨日、日記を書いていた途中でフリーズしたので寝てしまった。 一度書いた文章がすっかり消えてしまった時のあの空しさ、 さすがに再度書き直す気力もなく、諦めてしまった弱い私。
本日の一作: ・『海辺のカフカ(上・下)』(村上春樹/新潮社)
後輩から借りた春樹兄さんの新刊をなんとか読了。 日曜日からコツコツ読み進めていたので、一安心である。 さて、久しぶりの長編小説にチャレンジとなったのであるが、 『世界の終わり〜』と似た感がある、少しだけ。 とはいえ、二つの世界があるということなだけだけれど。 ただし、『世界の終わり〜』はずいぶんファンタジックだったが、 今小説はもう少しリアリティがある(現実には有り得ないけれど)。 地名が多々出るし、登場人物の描写もずっと身近である。
そして、非常に明るくスッキリしている。 一人の少年が自分のルーツを辿る旅を経て、大きく成長する。 決してその先に明るい未来が待っているわけではない。 しかし、少年ならば何とかなるのだろうと思えるのである。 長い間、真っ暗なトンネルの中をひたすら彷徨っていたものが、 突然ぱっと抜けて、明るい世界へと飛び出したようなラストである。
短篇と違って、長編のほうが物語の骨格がしっかりしているので、 おそらくぐっと読みやすくなっているのではないかと思われる。 まぁ・・・青春小説と言えるのではないか。 ただ、短篇に凝縮されている毒が薄められているので、 ちょっとアッサリし過ぎているような気がしないでもない。 これは単なる私見でしかないけれど。
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