おかげさまで、今日でようやく努力が報われることになった。 能楽講座に三回出席すると来月の定例能のタダ券が貰えるのである。 これのために今日は頭痛をおしてまで出掛けてしまったのだから、 若者としてはちょっと間違った行為であるような気がしてならない。
今日の講演者は私の担当教官、講演内容は名作「井筒」。 この作品は先生が最も愛する作品の一つであるため、 授業の中でもよく話を耳にしてきたわけであるが、 こうして一つのまとまった発表として聞くのは初めてである。 名作「井筒」に先生がどのようにメスを入れるのか楽しみであったが、 さすが先生、視点が鋭い。。。聞いていて、非常に面白い。 「井筒」は永遠に業平を待ち続ける女性がシテである。 生前は浮気性の業平を待ち、死後もなお思い出の中で業平を待ち続ける。 彼女にとって成仏することよりも、霊のまま業平を想い続けることが 幸せであるとすれば、なんてロマンチックかつ哀しい物語。
十月は「井筒」と「禅師曾我」が演じられる。 今から非常に楽しみである。 たとえ、その前日が学会であったとしても・・・
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