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午後5時7分に、亡くなったそうです。
今朝、とても具合が悪いようで。 落ち着きがなく。 もの凄く不安だった。 ケージから出してあげたら、また私のタオルケットで眠っていた。 呼吸が苦しそうで。 何かできるわけでもないけども。 背中を撫でていた。
仕事に行かねばならない時間で。 それでも何だか離れられなくて。 ギリギリまでケージの前にへばりついていた。 「レオン、お姉ちゃん行ってくるからね」 言葉を理解しているのかは、わからないけども。 そう言ってみたら、何か感じ取るものはあったのか。 私の事をジーッと見ていた。 何だかもの凄く不安で不安で。 「お母さんがもうすぐ帰ってくるから。それまで頑張ってるんだよ」 そう言ってみたら、ジッと見ていた目を伏せて、寝そべったので。 ケージを離れた。
外に出ても不安で。 バスに乗ってしまうのも不安で。 帰ろうかどうしようか迷っていた。 たまたま、帰宅途中だった母がバス停を通りかかって。 少し話をして。 あー良かった。レオンが独りにならなくて済む。 少しホッとした。
仕事に入って、1時間くらい経った頃。 会社に母から電話が入った。 電話が入っているよ、と伝えられた時。 あー死んじゃったんだ。って。思ってしまった。 電話口の母はボロボロ泣いていて。 独りで看取った母は、とても心細かったんだろう。 帰ってきてはくれないか、と。 自分も今すぐ帰りたかったんだけど。 仕事中だったし、断りを入れたくても店長は忙しそうで。 何だかどうしていいんだかさっぱりわからなくなって。 バカみたいに店内ウロウロして、誰に言えばいいんだっけ、早く帰らなきゃ。 でも仕事だし…帰れなかったらどうしよう。 頭の中グルグルしてて。 何してるんだかわからない。 やっと視界に入った社員さんの姿に、 「あの…」 と、声をかけただけで。言葉に詰まった。 「早退させてもらえませんか…」 って言うだけなんだけど。 何だか言葉が出なくて。 黙って立ってた。 その内涙が出てきて。ボロボロ泣いてしまった。 仕事先で泣いたのなんか初めてだよ。 社員さんもびっくりしただろうに。 私もびっくりした。 やっとで事情を話して。早退させてもらって。
家に帰ったら、レオンはもう動いてなくて。 いつものお布団に寝かせてあって。 名前を呼んだらニャーって言いそうで。 背中を撫でたらお腹がゴロゴロ鳴ってそうなのに。 何で呼吸をしてないんだか、わからない程、いつもの通りで。 とても切なくなった。
母が何事か話していたんだけど。返事もしないで。 ずっと背中を撫でていた。
くさい台詞だな、と。片隅で思いながら。 ほんの2ヶ月しか一緒に居れなかったけど。 沢山思い出を貰ったと思う。 親バカでもなんでもいいんだ。 レオンはとても可愛い、愛すべき家の子です。
BISCO
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