2002年01月06日(日)  愛と青春の宝塚〜その時景山は〜

余計なサブタイトルつけてますが、本気で椎名桔平の嫁に立候補したいと思った管理人です。
例のヅカドラマ。藤原紀香→椎名桔平→木村佳乃のびんみょぉおうな三角関係が、私のハートを射抜きました。前半ほとんど見てなかったせいで、私がこの三角関係に気付いたのは、景山(椎名)がつけていた橘(木村)観察日記(可愛らしくも日記には英語のタイトルつき。ダミーなのか、コレは。否)を藤原が発見するシーンだったんですけども。藤原となんとも色気のない一夜を過ごした後(←まさか椎名が藤原を襲っているとは思わず。空襲だからってそんなに必死になって押さえ込まなくてもよかろう。それじゃ襲ってるみたいだよとかツッコんでました、自分)次の朝、わざわざ「俺は橘が好きや」と記録した書物を藤原に見られてしまうような場所に置いておく景山ツメの甘さが好きや。
終わってみると、私の中では椎名と藤原の恋物語として位置付けられていました。木村の役のせいかもしれませんが、どうもこのコンビに存在負けしてたような気がします。とにかくあの2人の抜擢は正解。藤原のオットコマエもギンギンに光ってましたしね。声いいし。

しかし、一番萌えたのは下関に向かう船の中で景山(椎名)と速水(風間トオル)が言葉を交わす場面。彼はタカラジェンヌたちに万が一のことがないか(要は兵士に夜這われないか)と寝ずの番をしておりました。てっきり椎名が木村を行動をのべ隈なく見張ってるんだと思ったんですが(それはそれで自分的に可)。
以下、シーンの回想。記憶が曖昧なのでかなり主観入り。




俺はいいから。お前は、早う寝ろ。

そう言って橘を見送ってから、しばらく後。

 「・・・彼女たちが心配ですか」
寝静まった船内の廊下に、落ち着いた声が響いた。
寒さを凌ぐために薄い毛布1枚を羽織った景山が、おもむろに顔を上げる。
彼が寄りかかっている階段の手摺りは、橘たちの寝所へと続いていた。 

 「そんなことをなさらずとも、私の部下に、狼藉を働くような者はおりません」
速水中尉の穏やかな言葉は対照的に、景山の視線は鋭い。その顔は幾分かやつれ、1ヶ月間の旅の厳しさが見て取れた。
一瞬間をおくと、景山は皮肉げに呟いた。

 「どんなに性根の優しい人間でも、戦場に出れば生き延びるために人を殺してしまう。
 ・・・1度人殺しになったやつが次に女を襲うなんて、他愛無いことやろ」

変化の乏しい速水の顔が、微かに強張った。
それを知ってか知らずか、景山は身体を起こし、真っ向から畳み掛けるように言葉を続ける。
 「あー。えろうすんません、『軍人さん』を前に。大層無礼でしたわ。今の時代、『軍人さん』を侮辱すると、その場で叩き斬られても文句は言えませんからなぁ!」
詫びてはいるが、その口調からは、謝罪の気持ちは微塵も感じることができない。
大日本帝国海軍の帽子のつばをきつく握りしめ、中尉は低い声を発した。
 「・・・私は、例え戦地に赴かなくても、御国の為に尽くすことができると信じています」
 「・・・・・・」
 「ですが、あなたはそうではない・・・」
 「・・・・・・」
 「あなたは、臆病者だ・・・!」
絞り出すように最後の言葉を告げると、固い表情を帽子で深く覆い、速水は素早くその場を立ち去った。
残された景山は、再び手摺りに背を預けると、視線をぼんやりと漂わせた。
軽い自己嫌悪と苛立ちが、身体に溜まった疲労を更に濃くする。

薄く閉じた瞼の向こうで、いつも毅然とした少女が俯いていた。


何をやってるんや、俺は・・・・・










何をやってるんや、俺は。
何、これ。誰か教えてプリーズ。ここまでしておきながら「他愛無いことやろ」の部分がよかったと言いたかっただけなんて、誰が信じるというの。それに、誰がいつやつれてたのさ(中谷美紀は骨と皮になってたが)。景山の心情がいつドラマに出てきたのさ。どこが回想なのさ。書いてるうちにどんどんドラマから離れていってしまった。元いた場所は見る影もない・・・。ここまで来てしまっては、もはや戻ることは不可能!前に向かって進むしかないんだ、俺たちは・・・!(まてまて。どこに向かっているんだ、俺たちは)

軍服の中村支持率が異様に高いようですが、私はボロ毛布一枚を羽織った椎名桔平派で。


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cerri ■