| 2009年01月29日(木) |
米国:夫婦で失業悲観、一家7人銃で心中 |
報 道 1、米国:夫婦で失業悲観、一家7人銃で心中…ロサンゼルス 毎日新聞 2009年1月28日 2、解雇苦に一家7人無理心中か…勤務先で「頭撃って死ね」米ロサンゼルス 2009.1.28 09:45 産経新聞
自由主義社会・・・見方によっては強烈なストレス社会である。世界の体制が自由主義社会である以上、この社会に生きていき智慧が必要である。差し迫った言い方をすれば、生き抜く智慧を持つ必要がある。
米ロサンゼルス市で27日、夫婦と子ども5人の一家7人の遺体が発見されたという。「直前に夫とみられる男性が、勤務先を解雇されたことを苦に無理心中すると予告するファクスを地元テレビ局に送っていたことから、ロサンゼルス市警は夫が家族を銃で射殺した後、自殺したとみて調べている」(報道1から)
いかなる理由があるにせよ親が子供の命を奪うことは悪魔の所業だ。現場で会見したビヤライゴザ市長は「不幸なことに、こうした悲劇はここ数カ月、ありふれたものになってしまった」と述べている。米国は病んでいるといわねばならない。これが「自由という宗教」(私の命名)を掲げるアメリカの社会の出来事なのである。
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米国:夫婦で失業悲観、一家7人銃で心中…ロサンゼルス 毎日新聞 2009年1月28日 【ロサンゼルス吉富裕倫】米ロサンゼルス市で27日、夫婦と子ども5人の一家7人の遺体が発見された。直前に夫とみられる男性が、勤務先を解雇されたことを苦に無理心中すると予告するファクスを地元テレビ局に送っていたことから、ロサンゼルス市警は夫が家族を銃で射殺した後、自殺したとみて調べている。 遺体で発見されたのは、市内の病院に勤務していた医療技術者夫婦と2〜8歳の子ども5人。テレビ局に送った2ページのファクスで夫は「夫婦そろって病院を解雇された」と訴えた。また自宅にも「仕事に関連した問題」と書かれたメモが残されていた。 カリフォルニア州は08年12月の失業率が9.3%と、前月から1カ月で1%近く上昇し、景気の悪化が深刻化している。 ―――――――――――――――――――――――――――――――
2、解雇苦に一家7人無理心中か…勤務先で「頭撃って死ね」 米ロサンゼルス 2009.1.28 09:45 産経新聞 【ロサンゼルス=松尾理也】ロサンゼルス南郊ウィルミントンの住宅で27日朝、夫婦と子供5人の一家7人が銃で撃たれて死亡しているのが見つかった。地元テレビ局には直前に、この父親から「職を失った。家族を殺して自殺する」との内容のファクスが送りつけられていた。全米で昨年1年間の雇用喪失が260万人と第二次世界大戦後最悪のレベルに達する中、今回の悲劇を、吹き荒れる雇用不安に結びつける論調が目立っている。 AP通信などによると、死亡したのは、アービン・ルポー氏(40)と妻のアナさん(40)、8歳の長女と5歳になる双子の女の子、2歳になる双子の男の子の7人。父親の傍らで短銃が発見されており、家族を射殺してから自殺した可能性が高い。 テレビ局に送りつけられたファクスによると、父親は、夫婦ともに医療技術者として勤務していた病院から解雇されたことが、死を選ぶ原因だと主張。解雇に際して、上司から「ここに働きに来るべきではなかった」「頭を撃って死ねばよかったのだ」などと罵倒(ばとう)されたとした上で、子供たちを身寄りのない状態で残すよりは一緒に死んだ方がましだ、などと動機を書き連ねていた。 勤務先の病院は事件を受け、解雇の事実は認めたものの、「頭を撃って死ね」などのやりとりについては否定。また、ロサンゼルス・タイムズ紙は「解雇の理由は、現在も調査中の不正行為をめぐるもので、人員削減のためではなかった」と報じるなど、事件の背景にはなお不明な点も多い。 しかし、今週に入って、建設機械最大手キャタピラーが約2万人の一時帰休を発表したのをはじめ、自動車のゼネラル・モーターズ(GM)、医薬品のファイザーなど各業界の大手による人員削減の発表が相次ぎ、26日の1日間だけで約6万人の雇用が吹き飛んでおり、こうした世相を、悲劇の遠因と指摘する見方は少なくない。 ロサンゼルス市警のケネス・ガーナー本部長補佐は事件を受け、「経済や雇用をめぐる問題が、殺人にまで発展してしまった」と嘆いた。 ロサンゼルスでは昨年10月、失職した金融関係者が妻や義母、3人の息子を射殺した後、自殺する事件も起きている。今回、現場で会見したビヤライゴザ市長は「不幸なことに、こうした悲劇はここ数カ月、ありふれたものになってしまった」と述べた
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