| 2005年05月24日(火) |
黒沢監督の「生きる」50年代の最高傑作に |
癒しの森652
米誌タイムは5月22日「ベスト映画100本」(スポニチから)を発表した。日本映画4本が含まれており、黒澤明監督の「生きる」は50年代の最高傑作に選ばれた。他にベスト100本に入った邦画は小津安二郎監督の「東京物語」(53年)と溝口健二監督の「雨月物語」(53年)、黒澤監督の「用心棒」(61年)の3本だ。それにしても米誌タイムが、日本の約50年前の映画を「ベスト映画100本」に選んだことは、映画を一つの立派な文化と位置づけているせいであろう。 一定の年代の人で映画「生きる」を見なかった人は少ないであろう。責任を回避し、事なかれを良いとする官僚主義への批判や、人生の価値に対する哲学がストレートに表現されてはいるのだ。癌で余命幾ばくもないと知った初老の男性が、これまでの無意味な人生を悔い、最後に市民のための小公園を建設しようと奔走する姿を描いた黒澤明監督によるヒューマンドラマの傑作。志村喬の鬼気迫る迫真の演技の記憶が今でも残っている。
なんのために「生きる」か、これは各自に突きつけられる常に新しいテーマではないだろうか。何のために生きるか・・私の進むべき道が明瞭になってきた。「80代壮健の会」を発展充実させ痴呆の発症者の減少に取り組んで行きたい。
・何のため 生きる目的 明確に 頭脳爽やか ボケなど無縁
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