| 2005年05月19日(木) |
身体的活動をしている人ほどボケない |
癒しの森647
痴呆に関するアメリカの報告書を引用したい。常識的にも理解できることであるが、多くの身体的な活動をしている人ほど痴呆になりにくいという。アメリカ・ジョンズホプキンス大学医学部神経精神記憶部の医師らは、身体的活動と痴呆の発症の関係について前向きの調査を行ったところ、多くの種類の身体的活動をしている人ほど痴呆になりにくい関係が明らかになったとのこと。
この医師らは、1992年から地域での循環器系疾患の保健認知調査に加わり、調査開始時に痴呆を認めなかった65歳以上の男女3375人について2000年まで追跡しました(追跡期間は平均5.4年)。この間480人(14.2%)が痴呆を発症した。痴呆になった人とならなかった人とを比較し、自転車、ジョギング、ボーリングなどの身体的活動について、活動時間数よりも活動の種類が多い人ほど痴呆になりにくいことが明らかになった。具体的には4種類の活動をしていた人は0から1つ種類の活動をしていた人より痴呆になる確率は半分であったという。これはアルツハイマー病でも脳血管性痴呆でも同様の調査結果となっている。ポイントは複数の身体的な活動が有効であることだ。(この調査結果は2005年4月発行のAmerican Journal of Epidemiologyに掲載されている) ・動(どう)こそが 痴呆を防ぐ 妙薬と あらゆるデータ 無言に語る
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