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2004年12月23日(木) 森繁久弥:幸四郎弁慶で花道歩く

癒しの森497                            

 11月10日弁慶(松本幸四郎)が主役の勧進帳を鑑賞したことを書いた。歌舞伎を見るのは始めてであったが、最もよく上演される勧進帳の迫力が少しは理解できた。圧巻は何といっても最後の弁慶の飛び六方を踏む最後の場面である。12月20日久しぶりの森繁久弥の立ち振る舞いがスポーツニッポンに報道されていた。超ベテラン俳優・森繁久弥(91)が「勧進帳」の武蔵坊弁慶の大ファンで、先代、先々代から見続けているそうで、セリフを全部覚えているほどの熱の入れようだという。舞台役者でない森繁久弥さんが、勧進帳のセリフ全部覚えているということに感動混じりの驚きを感じた

 「森繁久弥(91)久々に元気な姿を見せた。・・いすに腰掛けた森繁が突然「花道を歩きたい」と言い出した。関係者の心配をよそに、幸四郎に手を引かれ、弁慶が六方を踏む約19メートルの花道を1歩1歩踏みしめた。数分前まで車いすに座った老人の姿はそこにはなかった」という。・・・終演後、森繁久弥弁慶の格好のままで姿を現した幸四郎と何度も握手を交わし「振る舞いが素晴らしい。きょうは本当に参った。何度見ても泣ける。お友だちでよかった」と感無量の表情。これには幸四郎も感極まり、大粒の涙を流したとのことである。心に爽やかな薫風が通りぬけるような話しだ。

   ・伝統の 勧進帳の 支えては 心技みなぎる 千両役者
      


     


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石田ふたみ [MAIL]

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