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2004年12月13日(月) 年末の風物詩第9番が聞えて来る

癒しの森487                                        
 年末恒例の風物詩が聞えて来る時期となった。ベテラン指揮者の岩城宏之さん(72)が、大みそかに“マラソン演奏会”に挑むという。ベートーベンの交響曲全9曲を、第1番から順番に、1晩で演奏するコンサートだ。ベートーベンの交響曲は「英雄」「運命」「田園」の愛称で親しまれる名品や、日本で年末の風物詩となった第9番「合唱付き」などがある。しかし、9曲全部を上演するとなると、演奏だけで6時間を超える規模になるという。この演奏を指揮者(岩城宏之)一人が連続して指揮する例は世界でないのだ。世界的には1988年にロンドンで朝、昼、晩に分けて、1人の指揮者がやった例がある程度だという。

 会場となる東京文化会館(台東区)では、昨年の大みそかにも、この9曲の連続演奏会が初めて開かれた。その時は岩城さんら3人の指揮者が、2つの楽団を振り分けて行われた。今回は岩城宏之さん一人で振るコンサートなのだ。岩城宏之さんは「ベートーベンは僕にとって別格な存在。演奏の途中で倒れても本望」と、並々ならぬ意欲を燃やしている。大みそかの開演は午後3時半。途中に5回の休憩をはさんで、第9番の終演は年を越して元日の午前0時40分の予定だ。オーケストラはNHK交響楽団の主要メンバーを核とする特別編成になる。ベートーベンの熱烈なフアンにとっては、特別に1日となるだろう。
    
   ・楽聖の 残せし曲が いつまでも 今年も響く 第9の魂 
     


     


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石田ふたみ [MAIL]

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