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2004年12月04日(土) 恩に報いる

  癒しの森478                           

 今年5月から初めた朝の散歩は、思わぬドラマを生むものである。その人を意識するようになったのは今年7月ごろであった。朝歩きだして20分のところに、24時間営業のスーパーがあり、20人余り食事と休憩できる空間がある。散歩の最初のころはここで小憩したのである。ここにほぼ毎日歩くこともおぼつかない様な老人がいた。姿かたちを表現すれば乞食同然の印象であった。毎日いるので、自然と言葉を交わすようになった。
この老人は、このスーパーで1個30円のうどんを食べているのが常であった。少なくとも130円のおにぎりを買うお金がないとの印象であった。当然のことながらこの老人が離れていることは容易に予測できた。
  
 2ヶ月ほど前から散歩に出るとき、発芽玄米おにぎり1個を温めて老人にやるようになった。ろくなものを食べていない老人にとって、ゴマを多く掛けた発芽玄米おにぎり1個食べることは体調の変化も与えたようであった。最近は以前と比べて元気になってきた。この人の今後の為に高齢者福祉協会の関係者に紹介するなどもした。私の行為に恩を感じたのか、最近は驚く行動を取り始めた。この人の足は自転車しかない。自転車で何と40分余りかかる山林に行って、イチョウの実・ふきのとう・国有地に自生している大根の葉・などを採集して我が家に届けるのである。ここで多くを書けないが、恩に報いる心根を持った人なのである。故にこの人の人生何かが起こるのでないかと思っている。

   ・僅かなる おにぎり1個の 恩なのか 元気で動く 人の心根
     


     
     


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石田ふたみ [MAIL]

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