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2004年08月24日(火) 女子78キロ級の阿武教子が悲願の金

 日本の重量級女子で金が輝くとは誰も予想していなかったろう。女子78キロ級の阿武教子(あんの・のりこ)(警視庁)は決勝で中国に一本勝ちで、悲願の金メダルを獲得した。苦節十余年過去2度の五輪で1度も勝つことの出来なかった28歳の阿武教子が世界の頂点に立った。過去2度の悔し涙を、うれし涙に変えたのだ。日本柔道は今大会通算六個目の金で予想を超える成績といえる。

 「ガラスの心臓」ともいわれた28歳の阿武が戦っていたのは、過去の自分自身だったという。 「五輪の借りは五輪でしか返せない」(毎日から)言い古されたようなセリフを繰り返したのは、そんな過去の自分を乗り越えるためだったのだ。阿武選手は「優勝出来て良かった。2度の五輪初戦敗退という試練があったから、今がある」。過去の自分を克服して、最高の金メダルに輝いた。「自分の力を出すために、どれだけ力を抜けるか」。目指したのは自然体であったという。

 金メダルに輝いた選手の解説に多く触れる機会があるが、いかに心の有り様が大切かをしみじみと感じる。
 
  ・過ぎし日の 悔し涙を 乗り越えて 己に勝って 金に輝く
 


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石田ふたみ [MAIL]

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