| 2004年08月22日(日) |
70キロ級、上野も「金」 女子3階級制覇 |
女子柔道がこれほど活躍することを誰が予想しただろう。五輪第6日目女子70キロ級で上野雅恵(25・三井住友海上)が金メダルを獲得した。今大会の柔道日本女子では48キロ級の谷亮子(トヨタ自動車)、63キロ級の谷本歩実(コマツ)に続く3個目の金メダルという快挙となった。1992年バルセロナ大会から五輪で実施されている柔道女子で、1カ国による3階級制覇は初めてなのである。 上野は前回シドニー五輪ではメダルを逃したが、2001年と昨年の世界選手権を連覇した。2度目の出場となった今回は、「女王」の自信を持って臨み、順調に勝ち上がった。女子70キロ級であればどんな大柄な人と思うところであるが、身長1メートル61と70キロ級としては小柄なのである。しかし、この体からカミソリのような、切れ味鋭い技が出てくるのだ。決勝は、ボス(オランダ)を3分10秒にそで釣り込み腰で1本勝ちであった。上野の父・法美(のりみ)さんは、柔道5段で北海道旭川市内で道場を開いている。雅恵さんは柔道一家の愛に支えられての金メダルに輝いた。そして女子70キロ級に「上野時代」が到来した。
・柔道の 一家の愛に 育まれ アテネで咲いた 北海の花
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