| 2004年08月05日(木) |
読書感想文の時期が来た |
今年で50回目を迎える「青少年読書感想文全国コンクール」(全国学校図書館協議会、毎日新聞社主催)の作品募集が始まった。2003年11月3日の癒しの森で、作家小池真理子さんの読書に関する説明を引用した「映像では、私たちはスクリーンに没頭します。・・映像というものは与えられた情報です。それに対して、小説を読む作業は、活字を追いかけて大脳の中に自分なりのスクリーンをおろし、自らが映写機となって、スクリーンに情景を写し出していくようなもの。自分自身が映写機の役割を果せるような力は、小説を読むことによってしか育まれません」と。 「読書を楽しみ、その感動を文章に表現することによって豊かな人間性を育てる」との目的を掲げてスタートしたこの読書感想文コンクールは、参加校小・中・高校合わせて2万を数え、作品は400万編を超える規模になっている。ここまで育て発展させた多くの関係者に敬意を表したい。文筆家の池田晶子さんは「本には言葉がある。……言葉は、人間をそこに立ち止まらせ、耳をすまさせ、考え込ませる。」(8月2日・毎日)と言っているがまさににその通りだと思う。最近動物的な反応しかしない危険な大人がいる。これらの人たちは、読書による心の耕しが行われていないのだ。 ・活字追い 立ち止まりつつ 考える 心を耕す 確かな力
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