米国発 金融危機関連情報

2004年04月06日(火) 東洋医学(漢方、中医学)の五味の概念

 東洋医学は、中国哲学思想を基礎にした医学体系であり、人間の体を小宇宙として、自然界の森羅万象と同じ現象が人体内でも現れるという思想に基づき、数千年の歴史とたゆまない観察の下に進歩して来たものだ。今から2400年前、黄帝内経素問という書物の中で、すべての理論ができあがり網羅されているという。(マエダ漢方のホームページから)
 ここで難しいことを書こうとしているのではない。漢方では食べ物の味を酸味、苦味、甘味、辛味、鹹(塩辛いという意味)味の五つに分類し「五味」といっている。昔漢方に関心のある友人がいた。彼が言うには、ことは簡単で、日常の食事でこの五味を摂取するようにすれば、病気にならないとの説明であった。
 酸味(酢)辛味は容易に手に入るが、苦味を食品の中で年中手に入れるのは難しい。今日は五泉の水芭蕉を見に行って来た。そして、お世話になっている知人宅を訪れる。そのお宅の敷地は2000坪以上もあって、裏庭にはフキノトウが沢山芽を出していた。まさに春の苦味である。山ワサビと共に採集させていただいた。江戸時代の名医であった貝原益軒は次の短歌を残している。3月30日の日々の映像で霊芝のことを書いたが、味で分類すればまさに苦味なのである。
  
   ・春苦味 夏は酢の物 秋辛味 冬は油を 心して食え


 < 過去  INDEX  未来 >


石田ふたみ [MAIL]

My追加