天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2003年06月07日(土) 北の蛍#2

大抵の人がそうだと思うが、
楽しいイベントは、それが起こる前がとても楽しい。

北の蛍を連れたシラフ大統領がこちらに向かうまでの時間、刺身・酒等を買い漁り、駅で待っている間、これから起こるだろう抱腹絶倒の酒まみれな時間を思い、ひとりにやにやとしていた。

きっとこの方もそうだったに違いなく。今回のスナックたけこでの蛍鑑賞会への急なお誘いに、瞬時に快く返事を頂き、当日に至っては、午前中からメールで「何か食べたいものある?なければ、ケーキでも買っていく」と言ってくるぐらい(ケーキだけはきっぱりと御遠慮させて頂き、かわりにメンチカツを所望した)、この方のはしゃぎっぷりはかわいい。が、脇で見ていれば、二人の仲の良さ、結びつきの深さがじんじんと伝わってくる。距離が距離だけに、普段は文字や声だけの親交なので、会って同じ時間を過ごす等と云うことは、大変に嬉しいコトなのだろう。

無事に北の蛍受け渡しを終えた後、シラフ大統領は、一旦家に自転車を取りに戻った。往復で1時間かからないであろうところに住んでいる(自転車だと15分程度らしい)シラフ大統領が姿を見せたのは、来るのか来ないのか電話をした後の午后8時頃だった。
タイムラグは、約2時間。

スナックたけこに着き、荷物をおろして、ちょっと見学をし、古の都の土産や蝦夷の土産を手渡し、部屋に寝転がるまでの所要時間は 5分。優れた能力で、その時に一番いいところに寝転がる。
つまみの準備をしたり、配達の酒を待ったりしながら、だだもれ話をする。
そこには、すでに半年近く振りに会った という胸キュンな雰囲気はない。すでに というか もともとない が正しいのかもしれない。
酒が届いた途端に、それをサバ二郎に装着して、他の誰も待たずに、二人で宴会を始める。

しまさんが到着し、シラフ大統領の否否店主も参加し、となると呼ばれるのは、うちのコなのだが、平日の彼女は、有能故に多忙で、そう簡単には早く帰れない身の上であるらしいことは、分っていた。それでも電話をし、呼出そうとしたのは、酔っ払いだからなのか?付き合いの長さが生み出す馴れ合いなのか?或いは両方だからなのか?
ミニモニの片割れに代わったら、こいつ、とんでもない猫なで声を出しやがった。声のトーンも喋る速度も何もかも、同じ人間とは思えない程の豹変振り。うちのコがらぢおで喋っている声を聞いた時ぐらいの驚きだった。それを抗議するも 嫉妬 というコトバで簡単に片付けられ、以後その声を出す度に、虚しい抗議を繰り返した。

9時になる少し前、おにおからメールが来る。なんやかんやのやり取りがあり、その30分後には、サバ二郎を脇に抱えてビールを飲む雄姿がスナックたけこにあった。相変わらずの愛想の良さで、速攻で座に馴染む。車で来たので、もちろん泊まり。たまたまその日、仕事で朝帰りになった たけぞ氏が帰ってきた時に、ばしっと叩いて起こした途端、寝る前と同じハイテンションのまま起きて、ソックスを履いて、出勤した。その寝起きの良さに対する感動を我々に残して。
ぼそっと 北の蛍が云った。
「寝起きのいい奴は出世するらしい」
本当かどうか、今後のおにおの動向が楽しみである。
あたくしとしては、昨日と同じ服で出勤したおにおを 若い女子社員が「いや〜ん!おにおさんてば、昨日と同じ服ぅ〜!あやしぃ〜!!」と ウワサしてくれて欲しかった。


明日も仕事があるからと、しまさんがお帰りになってしまい、それを見送りに行ったのが11時半頃か。
うちに泊まることはないのだが、それなりに遊びに来ている店主が、片付けやら布団の段取りをして、北の蛍に「私が出ていったら、きちんとカギを掛けて下さい」と言い残し、帰ったのは午前1時頃。あたくしは、寝こけてた。何も心配しないで。


待っている時、ひとりにやついて想像した以上に楽しい楽しい宴会だった。





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