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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
「急に悪いね」 秀介が言った。 「冬季君も一緒に聞いてくれるかい? 実は、君の兄貴の春季のことなんだけどな。最近誰かに狙われているらしいんだ」 『え?』 「びっくりすることでもないだろう? だいたいあいつはどこかしら恨みを買われているんだから」 「ああ、まあ」 的を得ているので否定はできなかった。冬季は思うのだが、秀介は間違いなく春季の被害者の一人なのだ。そして、春季は秀介の被害者の一人でもある。 「でね春季を狙っているのが誰なのか知っていたら教えてほしい」 「……わかりました。依頼ですよね?」 晴仁が確認するように尋ねた。 「うーん、依頼というか、個人的なものだね」 「個人的?」 「うん、個人的」 「わかりました」 晴仁が何を分かったのか冬季にはわからなかった。 「じゃあ、よろしく。ここから二人とも近いよね?気をつけて帰ってね」 「はい、ありがとうございます」 「ハル、家まで送るよ」 冬季は晴仁を送ることにする。 「ハル、さっき何がわかったんだ?」 「ええとね、組織とは関係なく、俺たちあくまで『個人的に』知っていることを教えてほしかったんだよ」 「シンクタンクとは、関係なく?」 「そう。それに俺はあくまで窓口だから」
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