気まぐれ日記
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2014年12月21日(日) 猫耳できた

 失敗したけどね。
 宴会用です。念のため。

 




 田中学院 休学中 高崎麻代。
 倉庫は主に運動会や学芸会などで使われる大道具を閉まっている。普段はカギが掛けられて入れないようになっていた。良介はあらかじめカギを借りていたのでそこを開ける。
 「普通、こういうところのカギってしまっているよね。なんで、高崎さんは入れたの?」
 貴乃が尋ねる。
 「……なんでだろう?」
 そう考えると不思議だ。良介はそれまで気づかなかった。
 「何らかの理由で開いていたから?」
 倉庫を開け、懐中電灯で照らす。中は寒く湿っている。
 「なんで、冬休みの前日にここに入ったの?」
 再び貴乃の問い。二人は答えることはできなかった。
 「……来るわ!」
 可奈の声であたりの雰囲気が変わった。後ろには麻代の半透明の姿がある。
 「クリスマスの夜に、誰にも見られないところで一夜をすごすと思いがかなうんだって」
 麻代の姿が話しかける。
 「高崎さん!?」
 話しかけてくるのは初めてだった。姿を確認できても彼女は消えていなくなる。
 「それで、思いはかなったの?」
 と、可奈。
 「うん。だって良介くんが来てくれたもの」
 「じゃあ、戻れるかしら?」
 麻代の姿が消えていく。そして、その足元にはかわいらしいメモが落ちていた。
 そのメモには先ほど麻代が言った内容が書かれている。
 「子どもの字だ」
 懐中電灯でメモを照らして見る。きっと麻代を困らせようとした子たちが、これを麻代に渡したのだ。そして騙された麻代はよりによってこの倉庫を選び、閉じ込められた。
 「『都市伝説』?」
 「部長?」
 「『魔』が言っている。『都市伝説』というのがいるらしい。変に世の中の理を弄って、理解を超えることをするって」
 「それって、都合のいい話ってこと?」
 可奈が呆れたように言った。
 去年まではなぜ麻代は解放されなかったのか。毎年冬休みは必ずしも同じ日に始まるわけではない。学校行事、都合上などの理由や、土日にかかればずれることになる。今日は、冬休み前日のクリスマスだった。実に、6年ぶりのことだった。
  
 
 


草うららか |MAIL

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