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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
それはさておき、なんかちょっとがっかりでした。 次の朝にはロイタスはいなかった。 三人はまた三人になった。 それでも町は相変わらずドラゴンと宝の噂がちらほらしている。ドラゴンが人を襲うと面白おかしく語る者もいる。 「よくわからんが、もうどうしたらよいのかのう?」 アニムは途方に暮れた声を出す。 「実際にドラゴンの宝はあったんだから、公表しちゃう?」 「公表か、いいなそれ」 バルクは上の空で言う。 「よし、俺はすぐ兄貴に知らせる。バンデン王に公表してもらおう」 「バルク?」 「小国でも国王は王、王の紹介があればバンデン王も信じるだろう。バンデン王が公表したら、時間がかかるが、もし本当にドラゴンの宝に懸賞金をかけた貴族がいるとしたら、それを聞いて名乗り出るかもしれない」 「しかし、いいのか?」 それは国の名の名誉にかかわることじゃないのかとアニムが言いたげだ。 「大丈夫、大丈夫。ビアソーイダ王族はどうせ野蛮で放浪癖がある王族だから、大目に見てくれるだろう」 バルクは笑いながら言った。それどころか、ようやく面白くなりそうだという顔だった。
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