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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
明日はハロウィーンなんで。 アニムは一瞬考えたが、首を振った。 「ほとんど噂だったのう。ただ、皆が実しやかに噂しておった」 「今日、役所で名簿を調べたんだが、ドラゴンの宝を欲しがっている貴族はいなかったんだ」 「役所か、それはうっかりしておった」 バルクは店主に注文する。 「お前にしちゃあ珍しいじゃないか?」 「ドラゴンの宝を見つけてしまったからすっかりその気になっていたのかのう」 アニムは肩を落とした。 「これだって、宝といえるもんか? お宝が剣の鞘なんて信じねえだろう?」 ふとバルクは、あのドラゴンの首のままなら価値があったのではないかと思ったが口にはしなかった。 「やれやれ、どうやら食べ過ぎで頭も回らん。小生は寝る」 「おう、そうした方がいいかもな」 「すまんのう」 「よくある話さ」 バルクがそう言うと、アニムは少しだけ笑った。
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