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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
学芸会と学習発表会の違いってなんだろう? その夜、ロイタスはその港町まで四人を運んだ。ロイタスの背は冷気を放っており夜の冷気と合わさって、アニムとバルクは凍えきっていた。ルイとグオンは平気な顔をしている。 人気のないところで降ろしてもらい、ロイタスは『見届けないとならない』と自分も同行すると言った。夜も更けていたが宿は開いていたので部屋を取った。 「準備するから食堂で食事でもどうだい?」 「いただきます!」 いの一番に言ったのはルイだった。 「だって、今日ほとんど何も食べてないもの」 夜になるまで少しばかりの簡易な食事で済ませたのだ。昨日の夜からまともな食事は摂ってない。 「そうかい、じゃあ、アンタ頼んだよ!」 宿の女将さんが叫んで、厨房から「はいよー」と返事が聞こえた。 「それにしても、こんな夜中にお客だなんて、珍しいね。ドラゴンに襲われなかったかい?」 「ドラゴンに襲われる?」 と、ロイタス。 「ああ、最近ほら? ドラゴンの宝がどうのって、それで、ドラゴンの宝が狙われているっていってドラゴンがそれを守っているとか、なんとか」 女将さんは「くわしいことはよくわかんないよ」と言って、準備のため奥に引っ込んだ。 五人はとりあえずテーブル席に座る。そして、ロイタスは「どういうことだろう?」と首をかしげた。 「我々は、よほどのことがない限り人間に干渉しないのだ」 「うん、そうだね」 ルイはメニューを見ながら言った。 「ドラゴンが人を襲っているとなると少しまずいことになる」 「なんでだ?」 と、バルク。やはりメニュー表を見ながら尋ねた。 「今の長は、『人に危害を加えてはならない』と掟で定めている。これを破ったとなれば長が直々に動くだろう。人のルールを良く知らないドラゴンだからどうなるかわからないが、非常に面倒なことになるのは間違いない。頼む、この一件を解明してくれないか?」
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