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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
第1部が。 アニムのいいかげんな方法で森を進んでいく。森の中は静かで何も出てくる気配はなかった。しかし日が沈んて行くにつれ、不安な空気が流れてくる。あたりが暗くなってきたのでアニムは急いでランプを付けた。 「今日はここまでだな」 野宿が出来そうなところを見まわす。ちょうど少し開けた場所があった。 「やっぱり野宿か」 ルイはやはりがっかりする。 「まあ、とりあえず今のところは何もないな」 と、バルクは早速、焚火の準備をする。その手には道中拾った枯れ枝が握られていた。 「どうせこんなこったと思ったんだ」 アニムも何本かの枝を手にしていて、先ほど道しるべに使った枝も手ごろに折った。 「暗くなるのが早かったな」 「ちょっとね」 鞄から携帯食を出して三人で細々と食べ、早々休むことにする。バルクが落ち着いているのでアニムも安心できた。 バルクは野生の勘が鋭く、危険を察知する能力に長けている。危険があれば寝ることが出来ず、眠っていたとしてもすばやく目覚める。逆に危険を感じなければ目覚めることはない。朝までぐっすり眠っている。 「羨ましいのう」 「ホントにね」 アニムがバルクと一緒に旅をする利点は、この能力と剣の腕だった。バルクはビアソーイダという小さな島国の王族である。ビアソーイダは、代々粗野で剣術に長け放浪癖がある王族で、たくさんの兄弟がいたとしてもどんどん国を離れていく。名声をあげるウォンテッダーの中でもバルクの兄弟や親戚が多いようだ。 「明日にはとにかく見つけないとな」 「そうね。野宿はやっぱり好きじゃないもん」
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