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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
しばらくやってなかったのですが、忘れていたわけじゃない。面倒だったにすぎない。(もっと悪い) その夜は、長の家に皆が集まった。長の家は集会を行う場所でもあるらしく、集落に住むエルフが集まって、大量の料理が置かれても余裕があった。 ガーシアがアニムを紹介し、皆は様々な表情を浮かべたが、そのほとんどは興味があるといったものだった。 「さ、アニム。まずは遠慮なく食べて」 食事中もとくに決まった席はなく、皆が次々に入れ替わりでアニムのそばに座った。食事中はたわいのない話をする。ほとんど質問攻めでアニムは食事どころではなかった。途中でガーシアが気づいてそれとなく皆に注意する。そのおかげで満足に食べることができた。 「俺の話が面白いかどうかわからないが、まずはどうしてこうして旅をするようになったのかを話します」 身の上話は苦手だった。正直辛いことだったので思い出したくない。それでもエルフたちに話すことにした。あるエルフは憤り、あるエルフは涙する。それでも食いるようにアニムの話を聞いていた。 「そんなこともあったが、今俺があるのは人間のおかげでもある。だから、すべての人間を恐ることはない。しかし、だからといって見ず知らずの人間を信用までしていない。と、ここまでが身の上話だ」 「貴重な話をありがとうございました」 「何、俺にできることはなんか、このくらいで」 「見ての通り、この集落は閉鎖的でね、新鮮な話がないから助かったよ」 「確かに、エルフはほとんど集落を出ないが……」 「今は特にだ」 ガーシアは声を潜めた。
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