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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
母娘でお食事。 例年より遅いお出ましだが、もうやや吹雪のように降ってました。 初雪です。 それ以上、何も言うまい。 作戦開始となった。 夜中、二人は街を出た。八郎の白い毛は夜目にも目立つ。悪魔が来ると信じている人々は怖がって家を出る気配がなく、街は気味悪いほど静かだった。かつては夜でも男たちが酒場で賑わっていたのを彼は知っている。このような形で変わってしまうとは思いもよらなかった。 「八郎さん、人の気配しますか?」 「いいや」 「気を付けてください。どうも嫌な予感します」 アレクはそう言って言葉を止めた。八郎が素早く物陰に隠れた。銃声がなったかと思ったら身体が先に動いた。 「目立つワンちゃんよ、逃げられねーぜ」 返事はしなかった。その代わり変身を解く。アレクはそのままネズミのまま。あらかじめ着ていた黒服で暗がりに潜り込んだ。 「わかってんだ、アンタ、異世界のモンだろ? さっきは撃っちまって悪かった。俺たちと手を組まねえか? この世界のぬるい連中を支配してやるのさ」 話に乗ろうとしたらきっと撃たれる。そんな予感しかない。八郎は上手く移動し、声の主から離れようとした。 「僕は行きます。待っててください」 アレクはそう言い、八郎から離れる。 「必ず、ドッツェさんと会って戻ります。だから、決して自棄なんか起こさないでくださいね!」
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