気まぐれ日記
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2011年10月17日(月) 結局一週間以上放置


 見返り美人。お尻美人。

 今週の一言:人間にとって変わって支配権を得ようとする話は多かれ、主人公に取って変わって作品ごと乗っ取ろうとするって......アレ? 良くある話じゃね?



 

 スズとメジは双子の姉妹であり、人魚である。メジの旅支度が済むまで、スズが街を案内する事になった。
 「とは言いましてもお時間も限られてます。この近くでお食事するくらいですが。お泊まりはそれまで通り役所のお部屋でなさってください」
 一行は、三日間自由に街を見て回ったからそれで良かった。むしろ明日からは戻る旅の始まりなのだから、ゆっくり過ごし明日に備えたいと思った。
 「では、私のオススメのお店へご案内しますわ」
 スズに案内された店は高級そうなレストランで、足を運ぼうとも思わなかった店だった。
 「この店作り、気に入ってます。でも、見かけだけなんですよ」
 メニューを見れば、それほど高くない値段の料理が並んでいる。来る客もラフな恰好が多い。
 「なんでも好きなものを注文してください。これでも私、高給取りなんですよ」
 そんなわけで遠慮なく注文した。注文をおえると、スズは話をし始める。
 「この国にはあまり異世界の人はいません。あと、私たち人魚はこの世界の者ですから」
 八郎が気になっていたことを答えたので、彼は開けかけた口を閉じた。代わりに「この国以外に人魚はいるの?」と、ドッツェ。スズは首を降る。
 「いいえ、多分、この国だけです。海洋はわかりませんが。私たちは淡水の湖だけしか知りません」
 「では、湖に済む他の人魚は?」
 今度はアレク。スズは頷く。
 「ええ、皆国王様のお世話係です。私にはメジはもちろん、父も母も娘も息子もいます」
 「......そうなんだ」
 八郎は感嘆する。スズはどう見ても二十以上には見えなかった。
 「私たちの成長は人間の二倍くらい遅いのですが、子を成すことは人間より早く出来ますから、不思議はありません」
 彼女は八郎の感心ぶりに狼狽えたのか、補足を加えた。
 「......そうなんだ」
 それでも彼は驚きを隠せなかった。
 


草うららか |MAIL

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