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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
だからと言ってなんてこたァないのです。毎年の事なんで。 「で、この国の王様はどこにいるんだ?」 「もしかして、ハチさんに教えたこと、なかった?」 エクレは声を潜める。 「ああ、俺も気にしなかったというか、気づかなかったというか」 よくよく考えたら、おかしい。 「ちょっと、ハチさん、うちへ入って!」 「ああ」 エクレにひっぱり込まれるように家に入った。 「いい、ハチさん。決して大声を出さないでね。きっとあなたの世界では驚く事だろうけれど、私たちには命取りになるかもしれないから」 「あ? ああ......」 「あのね、王様はこの地下に住まわれているんだよ」 「地下?」 「地を統治するものは、地にいるのは当然の事だからね」 じゃあ、空を支配する者は、空にいるのか? などと考える。 「それでね、王様には私たちとは違うところが一つあるの」 まさか、ロバの耳をしているなどとは言わないだろう。エクレは更に声を潜める。 「王様はね、モグラなのよ」 「モ......!?」 「しっ! 国王直属の部下に聞こえたら大変だわ」 八郎も声を潜める。 「モグラって、もしかしたら俺たちと同じ異世界のヤツじゃねーのか?」
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