|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
このように眠っている熊には近寄らない事。この日のとわさんは舌みせて寝ておりました。女の子な熊って、もしかしておてんばさんが多いのかしらん? 去年秋、どんぐり豊作ゆえに熊さんの出産率増加。で、今時期は食べる物が少ない→人里におりて「食べ物ないかな〜?」状態らしいので、山近くの方は充分お気を付けください。 椅子を一つダイニングから持って来てそれにアレクを座らせた。 「では、始めますか。まずは、あなたの過去から見ます。どうか正直に答えてくださいね。正確かどうかを確かめるので」 「わかった」 アレクはふっと目を細めた。水晶玉(?)越しに八郎を見る。 「あなたは、大事なものを二つ無くされてますね。一つはもう二度と戻らない。もう一つは、見えにくいですね。どちらも形のない物、つまり名誉とか権利とかではないです」 「......」 「どうでしょうか?」 「すっげーな、当たってるよ」 確かに、この世界に来た事によって仕事は首になっただろう。しかし、そんなの八郎には問題ではなかった。 「そうですか。実は私には、それがなんであるかわかります。一つ、一人はあなたの奥方はもう亡くなっています。もう一人は娘さん、もしかして生きているかもしれません。だけどはっきりと生きているとは言えません。はっきりと見えなくて。私はまだまだ半人前のようです」 「それだけで充分だ。死んでいる、ともはっきり言えないんだろ?」 「ええ」 「じゃあ、次はなんだ?」 「あなたの周りのことを占いましょう。探偵という職は向いているとは言えませんが、あなたにとって益をもたらします。あなたはきっと薄々感じていらしたのですね」 「うん、まあ、犬だし」 「必ず続けていてください。そして、ドッツェさん。あの子を守ってください。あの子はあなたにとって......不思議ですね、前世では恋人のような存在です」 「......娘とかじゃなくて?」 「ええ。こんなにはっきり見えるのも久しぶりです」
|