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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
1巻で沢木がヒオチの中から見つけた菌が、一体いつどこで正体を現すのかと思っていたが、10巻にて衝撃の真実が! 「ハチさん、アレクさんの部屋が整ったよ」 近所に住む妙齢の女性だった。世話好きで八郎やドッツェも世話になった。五人の子どもたちがいるのでたまに子守りの依頼が入る。 「ありがとう、エクレさん。じゃあ、行こうかアレク」 「あ、ハイ」 「あたしは留守番しているよ、いってらっしゃい、ハチさん」 ドッツェはソファーに寝転がったまま、手を振った。 八郎の探偵事務所から二、三軒先のアパートの大家がエクレの実家だった。部屋の規模は小さいが、一人でなら不自由ない広さである。 「この四階の1号の部屋だよ。これはカギ」 「ありがとうございます」 カギを受け取りアレクは微笑んだ。 「いいってことよ。四階にはあまり人が入らないんだ。家具は要らなくなったものだから古いけれどね」 「充分です」 「じゃ、夕方にはハチさんところに食事を持って行くから一緒に食べなよ」 「ええ、すみません、何から何まで」 「困った時はお互い様っていうじゃないか」 そう言って、エクレは自分の家へ帰っていった。
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