|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
なんか小島さんに踊らされたような気がしないでもないのですが、まあ、いいや。 そもそもお宝探しは目的じゃない。一緒に目的地まで行ければいいのだ。 「あとは、お前だ」 マグナに向かった。 「どうして、そんな剣を持っている?」 「......これが気に入りの剣だからだ」 「いくら気に入っているからと言って盲目になる呪いがついた剣を使っているなんて」 「......」 よっぽどの無口なのか、マグナは何も言わない。 「コイツは何も話さんよ。いろいろ制約があるらしい」 「ほら、話してしまうと無効になってしまうとか」 二人がフォローする。なるほどと、ヴァリーは考えられる理由をいくつか推測した。 「お前、解呪屋なのか?」 「......」 「これは俺の勝手な推測だ。その剣の呪いを解く為に、お前はその呪いを受けて解呪しようとしている。話せないのはまた別の呪いの解呪のために機能が回っていない」 マグナは少し驚いたようにヴァリーを見る。 「しかも、声がする方を正確に捉えることが出来ると言う事は、かなりの手練なんだな」 「少しだけは見える。顔の判別はつかない」 「でも、冒険するには問題ないのだな」 彼は頷くだけだった。
|