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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
テレビを付けると、あのシカがうるさいほど警告してくる。そもそも政府が勝手に決めてする地デジ化なんで全世帯にチューナー送るのが普通と思う。(好きな人はテレビでも何でも買えばいい)まあ、何年も前からお知らせしている事なので、その間に金貯めてチューナーでもなんでもいいから買えってことなんだろうけど、腑に落ちない。かつかつで生活してる人に申し訳ないと思わんのだろうか? ヴァリーは三人の前で言った。 「まあ、自己紹介は道中にやろう。まずは出発だ」 「それでいいのか、本当に!」 と、ブリア。 「いいんだ、俺は急いでいる。そんだけ」 「わかったよ、俺等三人で冒険する気なら覚悟しとけ」 「やったやった、ようやくハロパーから出られる!」 エーコは嬉しそうにしている。 「......名前だけでも頼む」 と、マグナ。 「俺はヴァリー。魔法使いだ。それゆえ、仲間が必要。そんだけだ」 「わかった、ヴァリー」 「よろ〜」 「......よろしく頼む」 三人を引き連れ、役所へ行き彼は念願の冒険証明書を手にいれる。目的地:首都ネオ、目的行動は免許更新のため。 手続きを終えればすぐにでも出発出来るのだが、いくらマスターが着いていても見習いクラスが三人となれば夕方の出発は出来なかった。翌朝出発と言う事になり、四人は宿へ向かう。そしてそこで、パーティ結成という祝いをすることになった。 「へえ、ヴァリーってマスターなんだ」 と、エーコ。相変わらずマントをすっぽり被っている。 「俺には、なんであんたが見習いクラスなのかわからんけどな。そのマントをしている理由は、魅了(チャーム;中程度の幻惑魔法)のせいだろ?」 「そう。よくわかったね」 「わかるわっ! 先天性のものだ。うまく使えばすぐにでもマスターだ」 「でもね、私向いてないからコントロール出来ないの。これを脱ぐと誰彼かまわず魅了されちゃうんだ」 「ああ、そうかい」 ヴァリーは続ける。 「俺ならどうにかそれをコントロールする方法をいくつか試すけどな」
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