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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
間食もそんなにしてないはずなのに、前職場のような運動などないものの歩いて通っている割には、体重が恐ろしい事になっている。毎日計るだけではやっぱり甘い。 「戦士、トレジャーハンター、幻惑師......の見習いクラス」 とヴァリー。 「ええ、そうです。見るだけでわかるんですか?」 「マスターになるために透視も少し」 「なるほど」 「もしかして、冒険者志願? やった、ようやく旅に出れる! 魔法使いなんだ。私と同系職だね」 「彼女はエーコ=シティフィード。幻惑師」 「よろしく」 彼女とは外見から判断出来なかった。頭からつま先まですっぽりとマントで覆われており、目だけが隙間からのぞいている。表情も何もかもまったく見る事はできないが動言は軽い。更に透視能力を使って彼には彼女の全てが見える。 「彼はマグナ=マリア。戦士」 「ども」 短く返事をした。こちらを見ようともしない。 「彼は目が見えないのか」 「ええ、まあ」 「たぶん、支障はない」 男は耳打ちをする。 (呪いですよ。結構な腕をしていたようですが、このためにランクダウンを受けたのです) 「ふうん」 「聞こえてるっすよ」 と、戦士マグナが言った。 「だそうだ」 男はちょっと気まずそうにして、トレジャーハンターを紹介した。 「彼はブリア=コーブリッド」 「トレジャーハンター? 何か少し違うような気がするな」 「そう、ですか?」 「へえ、わかってんじゃねー? 兄ちゃん?」 ブリアという男はニヤニヤと笑った。 「三人とも連れて行けば、すぐ旅に出れますが、どうしますか?」 「三人とも連れてすぐ旅に出るさ」
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