気まぐれ日記
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2011年02月15日(火) 幻(?)のあのゲーム

 一瞬目を疑った。だが、確かにそれは存在した。そのタイトル『里見の謎』
 知る人ぞ知るそのゲーム。戦っても戦っても強くなった気がしないとか、一本道だとか、ハンマーで叩き潰した顔だとか、意味不明だとか、まあいろいろ合わさって超バカゲー(クソゲーとも)とされている。(さんざん書きましたが、私も本での知識のみです)あまりにバカゲーとされてか、値段は三千円強。買ったら、きっと後悔する。

 今週の一言:鯱の再登場を期待したい(笑)




 ヴァリーは仕方がなくハローパーティへ向かう事にした。ハローパーティ略してハロパー。人材募集所を指す。いろいろな職業の冒険したい人々が自分に合った冒険者を探す為の機関である。機関とはなっているが、ただ単に人が集まっているところと、ヴァリーは思っている。
 「いらっしゃいませ」
 若い男が挨拶した。
 「初めての方ですね? こちらで登録手続きをお願いします」
 こういう手続きが面倒でヴァリーは嫌だった。男が渡した用紙とペンを受け取り、隣りにある椅子に腰掛けて記入を始める。
 まずは名前、生年月日、性別、住所、連絡先などの基本的な個人情報、冒険の理由、希望人数、相手の希望の職業などの冒険に関する事。そして、自分が持っている免許証だった。これが一番重要である。
 「こんなもんかな?」
 「へえ、すごいですね。魔導師マスターなんて」
 男は感心した。魔導師マスターとなれば、冒険などする必要ない。魔導師に限らずマスタークラスになれば、道場を開く事が出来る。そもそもマスタークラスなど世にほとんどいない貴重な存在だった。
 「欲しい方は、戦士ですか......今、ちょうど人材不足なんですよ」
 男の声が残念そうだ。
 「あなたのようなマスタークラスであれば、すぐにでも高レベルの戦士を紹介したいのですがね......」
 なかなかわかってるじゃないか、とヴァリーは思った。しかし、どうやら人材が不足しているようだった。
 「まあ、とにかく戦士でも剣士でも肉体系攻撃職業であればなんでもいいよ」
 「そうですか。あんまりオススメはしませんが」
 「背に腹は替えられない。急がないとならないし」
 「そうですね。冒険理由が理由ですからね」


草うららか |MAIL

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