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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
この話の始めに『10月31日』とか書いてますが、予定は未定であり、決定ではないので、続きません。 こうして、良和の私怨による対決が始まった。 「やい! 良介! 絶対こてんぱんにしてやるからね!」 「はあ」 良介は苦い表情を浮かべていた。 『おいおい、大丈夫か?』 良介に取り憑いている魔(注:「所詮自分の身が一番かわいい」という本能的な魔。全世界の人間が自己犠牲的、献身的な気持ちにならなければ消えない)が尋ねて来た。普段は良介に憑いているだけで特に何もしない。話しかけてくるのもたまにしかない。 「何が?」 『いや、あっちが』 掛かってくる良和を良介はあっさり背負い投げた。 『だって、ぜんぜんお前より弱いじゃん』 「うん」 『お前さ、確か負けたとか言ってなかった?』
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