|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
暑さ寒さも彼岸まで、といいますが、極端すぎました。 「何故、私たちが......」 「本当に......」 二人の中等部生徒の声は沈んでいた。東可奈と高山貴乃である。しかし、部長岡崎良介の声は明るかった。 「でも、これでちゃんとした部活になれるよ」 「え」 「それって......」 「そう、もう同好会とかじゃない、正真正銘田中学院の部活動として認められる」 「それじゃ!」 「部長......」 「ああ、そうだよ。部費が入ってくるんだ。まあ、微々たるものだけど」 「やったー! これでポットが買えるわ!」 「お茶が飲めますね」 「そうだねー」 神社の娘である貴乃、出所不明だが魔女の血筋ではないかと言われる可奈、どちらにしてもその手のものは手に入れられるのだった。それこそ金では買えないものが。 「ただし、条件は一つ」 「佐藤学園に勝つことですね」 「余裕よ、そんなの」 「部長は古武術の道場の跡取りですものね」 「そこなんだけど、実はね、うちのライバル道場が佐藤学園にいるんだよ。間違いなく選手に選ばれてるね」 「部長、その人を知ってますか?」 「もちろん、昔、けちょんけちょんにされて......」 「まさか、今でも?」 「実は、昔の良和君しか覚えてないんだ」 「よしひろ君?」 「うん......」 良介は昔話を語った。
|